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オンライン・バンキング用パスワードの不正入手に金を払うマルウエア作者

2007年5月16日 15時8分

ワシントン・ポスト紙のブログで,米グーグルのAdWords広告(Sponsored Link:広告リンク)の悪用についての話題が取り上げられている。

悪用の仕組みは以下の通りだ。Google.comにアクセスし,米国の商事改善協会(BBB:Better Business Bureau)などのWebサイトへのリンクが結果として表示されるようなキーワードで検索すると,Sponsored Linkの先頭に,ユーザーが探しているWebサイトを偽ったサイトへのリンクが現れる。一般的なリンクの場合,ユーザーがリンクにマウス・ポインタを重ねると,大抵のWebブラウザは画面(ステータスバー)左下にそのリンクの指しているWebサイトのURLを表示する。ところが,グーグルのSponsored LinkではURLが画面左下に表示されない。つまりユーザーは,正しい表示だとは限らないにもかかわらず,目に見えるSponsored Linkの表示を信用するしかない。

このSponsored Linkをクリックすると,ユーザーは悪質なスクリプトが仕込まれた悪意のあるWebサイトに誘導される。このサイトには,JS/Wonkaというスクリプトがあった。このWebサイトのページは(HTMLの)iframeが利用されていて,そこには大量の悪質なコードが含まれていて,JS/Exploit-BO.genなどが検出された。ほかにも,有名な悪質なコードが2個あった。先ごろ話題になったQuickTimeのセキュリティ・ホールと,3月のWindowsアニメーション・カーソルに関するセキュリティ・ホールである。QuickTimeのセキュリティ・ホールは,我々が実際に悪用されているのを確認したのは初めてだった。このスクリプトによって,ユーザーのパソコンにはダウンローダが入り込む。調べてみると,ダウンローダはGeneric Downloader.abで,トロイの木馬PWS-Bankerをダウンロードする。PWS-Bankerは,オンライン・バンキング用のユーザー名やパスワードを盗もうとする不正プログラムである。

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