このページの本文へ
ここから本文です

今年の黄砂は飛来頻度アップ?
アレルギー症状悪化の懸念も

2008年4月9日 12時12分

ゴビ砂漠から飛来する黄砂の被害が年々深刻になっている。元々は自然現象だが、中国やモンゴルの過放牧や工業化に加え、温暖化による水不足で飛来量が増えている。花粉症の悪化など健康被害の懸念もある。

今年も黄砂の季節がやって来た。3月2日夜から3日にかけて、東北から沖縄までの広い範囲で今年初の黄砂が観測された。“黄砂シーズン”は5月末までだが、昨年より1カ月早く飛来したため、頻度は昨年よりも多くなりそうだ。

黄砂は、中国大陸のゴビ砂漠やタクラマカン砂漠などで巻き上がった砂塵(さじん)が、2.3キロメートル上空付近を流れる季節風で運ばれる現象を指す。巻き上げる風が強いと、5.7キロ上空の偏西風に乗って、より遠い地域まで移動する。タクラマカン砂漠の周囲には3000メートル級の山があるため、日本や中国に被害を及ぼすのはゴビ砂漠由来の黄砂がほとんどだ。

黄砂は大昔からある自然現象だが、2000年以降、飛来量が急増している。黄砂研究の第一人者である、国立環境研究所・環境分析化学研究室の西川雅高室長は、「砂漠の周辺地域の過放牧や工業化で土壌の乾燥エリアが拡大しているのが原因」と分析する。土の露出面積が広がるほど、巻き上がる砂塵の量が増える。また、温暖化の影響で氷河から黄河に流れ込む水が減っていることも、乾燥化に拍車をかけているようだ。

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る