世界に挑む日の丸風車の勝算
主戦場は、飽和し始めた欧州市場ではなく米国とアジアに
利用可能なエネルギー量が多く、クリーンな新エネルギーとして注目される風力発電。地勢が平坦で安定した風が得られる国が多い欧州で先行して普及が進み、デンマークでは全電力供給量の18%、ドイツ、スペインでは8%が、それぞれ風力発電で賄われるまでになった。出遅れていたアジア市場も拡大しており、エネルギー確保に悩むインドや中国での普及が進み始めている。世界的に需要は拡大を続けており、2006年度には新規に1500万kW分の風力発電設備が導入され、市場規模は年間1兆円に達したようだ。
急速に成長する世界市場に乗り遅れまいと、日本企業も事業拡大を急いでいる。世界市場を視野に、風力発電技術の開発に国内で最も力を入れてきた三菱重工業。同社は風力発電ビジネスに1980年から乗り出しており、1990年から91年にかけて、米カリフォルニア州に660基を納入した実績を持つ。その後、一時低迷したものの、2000年前後から実績を伸ばし始め、今年5月末には、世界での受注実績が累積で3858基、374万kWに達した。同社原動機事業本部の上田悦紀主席部員は「わが社の風力ビジネスにも、ようやくフォローの風が吹き始めた」と話す。同社の視線は国内市場を超え、世界へと向かっている。なかでも力を入れているのが米国、そして成長が期待できるアジア市場だ。
急成長する市場に目を向けている日本企業は、もちろん三菱重工だけではない。以前は100kW級機しか経験のなかった富士重工業が、得意とする航空宇宙技術を駆使して一気に2000kW級の大型機市場への参入を狙っている。同社広報部の松本健太氏は「今後数年間は国内で経験を積み、近い将来、海外進出を図りたい」と語る。
詳しくは、こちら「bp SPECIAL 地球環境問題―新たなる挑戦― ECOマネジメント」サイトでご覧になれます。
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