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日本の技術でCO2が3億t減る?
日本鉄鋼連盟会長 馬田一氏インタビュー(前編)

2007年7月4日 9時20分

日本の技術を適用すれば、鉄鋼生産だけでCO2が3億tも減る

──温室効果ガスを大幅に削減するために、省エネをはじめとする日本の技術力が役立つと言われています。

馬田一日本鉄鋼連盟会長(以下敬称略): 日本が保有する省エネ技術をうまく活用すれば、鉄鋼関連だけでも、世界中で温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)の排出量を年間 3億t削減できます。高炉で鉄を1t作るために、どのくらいエネルギーを消費するかを共通の計算方法で算出して、それを比較すると日本のエネルギー消費が一番少ない。日本の鉄鋼業のエネルギー消費量を仮に指数で100とすると、日本以外の国はみんな100を超えています。各国の鉄鋼業のエネルギー消費量を日本の技術を利用して日本と同等にまで下げたら、CO2排出量を3億t削減できる計算になるわけです。我々は、全ての環境・省エネ技術を開示する用意があります。

──鉄鋼生産に必要なエネルギーの量が、日本と諸外国の間で、なぜそれほど違うのでしょうか?

馬田: エネルギーを節約しようとすると熱効率を上げないといけないのですが、これは生産設備の規模に大きく左右されます。つまり、ある程度の規模のプラントでないと、省エネ効果が出ません。世界にたくさんの高炉があるなかで、現在、内容積が5000m3を超える高炉は14基しかありませんが、そのうちの11基は日本にあります。日本では小さな高炉でも3000m3、4000m3という規模があり、熱効率を上げやすい状況にあるわけです。

──2000年以降、中国の粗鋼生産量が爆発的に増えているのですが、その中国の状況はどうなのでしょうか。

馬田: 中国には約800社もの製鉄会社があります。先進的な企業はきちんと温暖化対策に取り組んでいると思います。しかし、他方で、中小のメーカーが数多く存在し、これらの高炉の多くは200m3、300m3といった小型の高炉が中心です。

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