英国の温暖化ガス削減量、京都議定書目標値の2倍となる見込み
英国環境・食糧・地方省は1月31日、2005年の温暖化ガス排出量を公表し、1990年より排出量が15.3%減ったことを明らかにした。英国は京都議定書で、2008年から2012年の間に温暖化ガス排出量を90年比12.5%削減することが義務付けられているが、この目標は既に達成したことになる。同省は、2010年の削減量を90年比16.2%減と予測。EU(欧州連合)排出権取引による削減量もあわせると同23.6%減となり、目標値のほぼ2倍を削減できる見込みという。
公表されたのは、2005年の確定値。EU排出権取引による削減分もあわせると、90年比18.8%減となる。排出量削減に最も貢献したのは一般家庭部門で、前年より4.6%減った。環境・食糧・地方省は、家庭からの排出量が長期的な減少傾向にあるかどうかを確認するには今後数年の推移を見る必要があるが、その可能性は高いとしている。一方、排出量が増えているのは航空部門。前年比で国内線が7.1%、国際線が5.7%増加し、90年比では燃料使用量が倍増している。
英国政府は、2010年までに国内の温暖化ガス排出量を90年比で20%削減するという、京都議定書より厳しい独自の削減目標を掲げている。議定書の目標はクリアできたものの、政府目標は達成が困難と見られているため、国民に一層の努力を呼びかけている。(日経エコロジー)
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