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漁協出身の大学教授が目指す「地元の魚で漁業と海を元気に」
~環境問題に一言~鷲尾圭司・京都精華大学教授

2006年4月10日 15時23分

たこ焼きの横断幕? これは学園祭で店を出すときに使います。もちろん、同じ関西の明石の海で獲れるたこで作ります。地元で獲れる魚を地元で消費し、地域の食文化を活性化させることは、元気な海作りにつながるんです。

鷲尾圭司・京都精華大学教授

鷲尾圭司・京都精華大学教授

この3月には明石商工会議所などが「明石・タコ検定」を始めてくれました。地元の魚の生態などについての知識を問う検定で、600人もの応募があったのはその表れですね。

学生時代に水産学を学びながら漁業の衰退を感じ、今度は現場を見ようと、1983年、大学院の卒業と同時にあえて明石の漁協に飛び込みました。

そのころ、遠洋漁業は大消費地への産物の送り込みに必死で、大量捕獲と効率化を追求する“工業化”が進んでいました。一方で日本人の魚離れで需要が減り、値崩れを引き起こしていたんです。

また当時は、工場からの排水汚染や富栄養化が原因で、明石に生息するスズキなどの高級魚介類が食べられなくなっていました。「これはいかん」と、汚染物質の生物濃縮が少ない小魚の「イカナゴ」で、昔ながらのくぎ煮(佃煮)を作って、沿岸漁業の活性化につなげました。海の汚染に適応することも、持続的な漁業に必要なのです。

(日経エコロジー5月号に全文が掲載されています)

【略歴】
鷲尾圭司(わしお・けいじ)氏:1952年京都市生まれ。京都大学大学院農学研究科で水産学専攻の博士課程を修了後、83年に林崎漁業協同組合へ。同組合企画研究室室長などを経て2000年から京都精華大学人文学部環境社会学科教授。著書に「明石海峡魚景色」(長征社)など

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