下水汚泥の焼却灰からリン酸、肥料原料高騰で岐阜市が新技術
肥料の原料となるリン酸塩を下水汚泥の焼却灰から回収する新技術が注目を集めている。新技術は、岐阜市と日本ガイシグループが約5年かけて開発。回収施設を新たに建設し、2009年夏に稼働する予定で、下水処理費用の削減と希少資源のリサイクルが可能となる。原料の枯渇で高騰するリン酸のほぼ全量を輸入に頼ってきた日本にとっては、大きな前進といえそうだ。
新技術は下水汚泥の焼却灰にアルカリ性溶液を加えてリン酸を抽出し、これに消石灰を加えてリン酸塩を取り出す。残った処理灰はセメントなどの建設資材原料に使う。コストは焼却灰1トン当たり8000円以下となり、これまでの手法よりも削減が見込めるという。回収技術は国内初で特許申請中だ。
同市はこれまで、下水汚泥の焼却灰からレンガを製造していたが、製造施設の老朽化と需要の低下などを理由に、新たな焼却灰の活用法について検討してきた。回収技術が国土交通省の開発技術審査機関「スピリット21(SPRIT21)」から2008年3月に技術評価証明を受け、国庫事業として採択されたため、事業化することになった。
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