中銀カプセルタワー報道をめぐる黒川紀章氏の賠償請求を棄却、東京地裁
東京地方裁判所は4月11日、中銀カプセルタワービル(東京都中央区銀座8丁目)をめぐって新潮社を提訴した黒川紀章氏の主張を退ける判決を下した。同ビルのアスベスト問題などを指摘した週刊新潮の記事の主要部分を事実と認定した。記事が事実ではないことを前提とする黒川氏の損害賠償と謝罪広告の請求を棄却した。同氏は控訴する方針だ。
カプセルタワービルは黒川氏が設計し、1972年に完成した分譲マンションで、建築界では70年代を代表する重要な建築物という位置付けだ。週刊新潮は2005年9月8日号の記事で、アスベストが露出して室内を汚染しているのに、黒川氏がこの問題を軽視して住人に同ビルの保存を求めていると批判した。しかも保存を求める際に、黒川氏は同ビルが世界遺産の候補だという虚偽の説明をしたと記していた。
黒川氏側は訴訟で、カプセルタワービルに使ったアスベストは室内を汚染していないと反論した。同ビルが世界遺産の候補だと住人に説明したことはなく、候補として推薦した団体があることを指摘しただけだと訴えた。しかし東京地裁は判決で、アスベストが同ビルの室内を汚染していると認定した。虚偽の説明をしたという報道については、黒川氏が世界遺産の候補だと明言しなくても、世界遺産になる可能性が高いと受け取れる説明をしたので、真実といえると判断した。
詳細は、KEN-Platzの記事本文をご覧ください。
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