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“ジャガイモの教訓”に学ぼう
「国際ポテト年」に思う、ビジネスイノベーションの重要性

2008年8月22日 9時15分

今年2008年は、国連が制定した「国際ポテト年(International Year of the Potato)」である。これに合わせたように、『ジャガイモのきた道』(山本紀夫著、岩波新書)、『ジャガイモの世界史』(伊藤章治著、中公新書)といった書籍が、今年になって次々と刊行された。海外でも同様に、複数の(料理書ではない)“ポテト本”が出版されており、ジャガイモの効用やその歴史的役割を見直そうという動きが急だ。最近の英「エコノミスト」誌に、3つのポテト関連記事が掲載されたのを見て、「へえ」と思われた方も多いだろう。

この「国際ポテト年」は、2005年12月に行われた国連総会で決議されたものだが、「食料安全保障を提供し、貧困を根絶するうえで、ポテトの果たし得る役割」に目を向けるというのが、その目的だという。

確かにジャガイモは、寒冷地など厳しい条件の下でも栽培可能、さらに耕作面積当たりの収量が高いという特徴がある。また、糖質に加えてビタミンC、B6などのビタミン、カリウム、鉄といったミネラル類も豊富に含有している。

このため南米ペルー原産のジャガイモは、紆余曲折を経ながらも欧州各地に広がっていき、一部の国では“主食の座”に就いた。中でもアイルランドはジャガイモを主たる農産物とし、主食化することで、大幅な人口増を果たした。18世紀半ばに300万人強だった人口は、1845年頃には800万人に達している。当時アイルランドでは、英国による土地支配と小作料としての穀物取り立てが大変厳しく、ジャガイモの恩恵なかりせば、この人口増は到底不可能だっただろうと考えられている。

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