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養老孟司:三峰山でムシを採る

2008年5月28日 10時21分

翌25日は最終目的地のプーサムスンへ向けて、いよいよ出発。

まず飛行機でシエンクワン省ポンサヴァンに行く。ヴィエンチャンから三十五分。ポンサヴァンのホテルは立派で、コテージ風。

予約したタイプの部屋がいっぱいということで、私と池田君が要人用の部屋に泊められた。応接間つきの立派な部屋。池田君は、こんな立派な部屋にははじめて泊まった、とニヤニヤしていう。

ホテルの裏は急斜面の草地で、その先に川があり、流域が田んぼになっている。小島君と関東君が網を持って、早速飛び出していく。カミキリ屋は動かない。あんなところにカミキリなんかいないという。そもそも木がほとんど生えていない。

上からしばらく観察していると、小島君たちの動きが、明らかに虫が採れているときの動きである。まもなく下から「たくさんいますよおー」という小島君の声がする。私も道具を持って、斜面を下っていった。たしかにクチブトが何種か、小さな潅木や草についている。いるもんですなあ。プロのすることは見習うべく、いうことは聞くべきである。とまあ、このときはそう思った。

ホタルが採れたり、クリタマムシの親戚が採れたり、この草原には結構いろいろ虫がいる。なんということもない斜面だけど。

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