このページの本文へ
ここから本文です

鈴木貴博:企業の命運を左右する“偽装発覚”時代の対処法

2008年3月7日 15時10分

相変わらず企業による不祥事が後を絶たない。不祥事を起こす企業の側に大きな問題があることは間違いないが、いったん不祥事が明らかになると、企業の存続そのものを左右する一大事になる。

では、その存続を左右するものは何かというと、経営者の責任の取り方や、謝罪の仕方…。これいかんによって、企業のその後は大きく変わる。

2007年夏から秋にかけて製品の偽装問題が発覚した3つの企業――「白い恋人」の石屋製菓(北海道札幌市)、赤福(三重県伊勢市)、そして、船場吉兆(大阪府大阪市)。この3社では、謝罪の仕方がかなり違っていた。さらにマスコミでの追及のされ方に関しては、天地ぐらいの差が出ている。

今回のコラムでは、この不祥事発覚後の「企業の対応」と「企業の存続」の因果関係をきちんと分析してみようと思う。

VLeの提供する「HeadlineTV」を使った分析データによれば、事件発覚後からマスコミが沈静化するまでにかかった日数は、石屋製菓は15日、赤福は33日である。これに対して、船場吉兆の騒動は、事態がほぼ鎮静化するまでに実に92日を要している。

まずは、この数字を詳細に見ていくことにしよう。

2007年8月15日、石屋製菓の主力商品であり、北海道土産としても有名なチョコレート菓子「白い恋人」の賞味期限が最大で1カ月偽造されていたというニュースが、各局で一斉に取り上げられた。

「HeadlineTV」では、地上波6局のニュースおよびワイドショーで、キーワードごとにどれだけの時間、ニュースとして取り上げられたかを集計することができる。この日、首都圏のキー局6局で報道された時間を合計すると1時間42分。トップニュースの扱いである。

1日の間に放送されるニュースおよびワイドショーの総時間は、だいたい50時間程度だ。その中で、トップニュースの報道時間は合計すると通常1時間を超える。これは視聴者の関心の高さによっても差があり、特に大きな事件になると3時間を超える。

最近では、「冷凍ギョーザへの農薬混入事件」「橋下徹大阪府知事誕生」などのニュースがそれに当たるが、扱いの合計が3時間を超えるような大ニュースがある日は1カ月の中でも2~3割程度。平時であれば、石屋製菓の「合計1時間42分」は、大ニュースの部類に入る。

だが、最初の報道があってからの石屋製菓の対応は早かった。

記事検索 オプション

日経BP社の書籍購入や雑誌の定期購読は、便利な日経BP書店で。オンラインで24時間承っています。

ご案内 nikkei BPnetでは、Internet Explorer 6以降、 Safari 2以降、Opera 8以降、Netscape 8.1以降またはHTML 4.01/CSS level 1, 2をサポートしたWebブラウザでの閲覧をお勧めしております。このメッセージが表示されているサポート外のブラウザをご利用の方も、できる限り本文を読めるように配慮していますが、表示される画面デザインや動作が異なったり、画面が乱れたりする場合があります。あらかじめご了承ください。

本文へ戻る