伊勢丹、三越に求めた2条件
銀行の“最後通告”から始まった統合劇
銀行に白旗を揚げさせられた三越、そこにしたたかに攻め込もうとする伊勢丹――。
百貨店業界4位の三越と5位の伊勢丹による経営統合劇を一言で表すとこうなる。
「6カ年計画がわずか3カ月でおぼつかなくなるなら、残りの期間の計画は何の信頼性もない」。6月下旬、三越が発表した2007年3~5月期(第1四半期)の結果に、機関投資家などは厳しい批判を三越に向けた。
大手百貨店の中で営業利益率が1%台と最も低い同社は「三越ブランドルネサンス」と称する6カ年計画を今年3月からスタートさせた。ところが第1四半期で早くもつまずいた。営業利益は11億2200万円、前年同期比で61.7%減と苦戦。第2四半期に入っても厳しい経営環境は変わらない。日本橋本店の改装(2008年)、銀座店の大幅増床(2009年)、そして大阪への出店(2011年)を経て新生三越を思い描いていたが、実現性が危うくなってきた。
この業績不振に大きなショックを受けたのがメーンバンクの三井住友銀行。三越はこの10年近く、経営再建策を幾度となく打ち出したが、未達成の山を築いただけ。三井住友銀行は昨年末、三越に実現可能な再生計画を強く求めた。こうして出来上がった6カ年計画のはずだったが、わずか3カ月も持たなかったのだ。
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