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渡邉美樹:競争のない社会こそ、格差社会ではないですか?

2007年6月28日 9時19分

私は、あらゆる場で「公的サービスもマーケットメカニズムにもとづいて自由競争したほうがいい」と主張しています。一方、私のこうした主張に反発される方がいらっしゃいます。そういった人たちは「マーケットメカニズムにさらされると必ず格差が生じる」「アメリカの医療のように公的サービスが崩壊する」と反論し、「渡邉美樹という男は、ただのマーケット至上主義者にすぎない」と断じます。

ここで、はっきり申し上げたいのですが、私は資本主義市場経済を絶対的な原理だとはこれっぽっちも思っていません。もちろんマーケット至上主義者でもありません。あえていうなら、「消費者至上主義者」です。

私にとってマーケットメカニズムとは、サービスを通じてお客さまに幸せになっていただくための道具であり、より多くのお客さまからの「ありがとう」を集めるための手段にすぎません。

ですから「ありがとう」を集めるための手段としては、ボランティアでも、NPOでもいいのです。アメリカでは教会のチャリティーや各種の財団を通じて、毎年莫大な額の寄付が集まります。私自身も、発展途上国の子どもたちを救うためのNPOを主宰しています。

ただし、基本的にボランティアやNPOは社会的弱者や社会の不平等を救う一種のセーフティーネットの役割を果たすものです。

日本が資本主義市場経済社会国家である以上、もっともパフォーマンスの高い道具がマーケットメカニズムであるというのは、ゆるぎない事実でしょう。より優れた経済体制があるわけではないのですから、私たちはマーケットメカニズムをもっとうまく、もっと多くの人の幸せを生む道具になるよう使いこなしていくべきではないでしょうか。

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