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米国で進行するROWEという名の労働革命

2007年6月20日 14時44分

最近、全米で大変な注目を集めているのが「ROWE革命」。「ROWE」はResults-OnlyWork Environment(完全結果志向の職場環境)の略で、アメリカの大手電機量販チェーンのBest Buyが2003年に導入を始め、電撃的な成功を記録しました。今年中には本社の社員4000人すべてが参加することになる予定です。これを導入すると、我々が現在持っている「仕事」のイメージが音を立てて崩れ去ってしまうはずです。ROWEの会社では、職場にいる必要はありません。タイムカードもないし、勤務時間帯も決まっていない。出席しなければならない会議もありません。携帯電話、PDA、パソコンなどの先端技術のおかげで、「事務所」はすべて自分のカバンの中に入ってしまうわけですから。

でも、誤解しないで下さい。これは以前からあった、失敗だらけの「フレックスタイム制」が名前も新たに再登場したものではありません。そもそもフレックスタイム制は、根本的な二つの課題を抱えたものでした。まず、バラバラに勤務する社員を管理する手間が大変だった。そして、もっと切実だったのは、制度はあっても利用者がいなくなってしまった、ということでしょう。多くの会社では全社的にフレックスタイム制を導入することに問題を感じ、一部の部門にこれを導入しました。こうして、導入された部署の人たちは、残りの社員から「やっかみ」を受けることになったのです。上司の中には「自分が朝早く来ているのに部下がまだ誰も来ていない」ことを不満に感じていた人もいたでしょう。こうした雰囲気は、すぐ全社に伝播します。そして、わずかな強心臓の人を除き、ほとんどの人は遠慮してフレックスタイム制を利用しなくなっていったのです。

ROWEは、こうしたフレックスタイム制とは、その出発点からしてまったく違います。フレックスタイム制は、社員の会社への貢献は勤務時間によって決まるという前提に立ったもの。これに対してROWEは、社員の会社への貢献度を、あくまでその人が上げた成果によって評価するのです。例えば、ビジネス計画を作るという仕事があったとしましょう。その計画を40時間かけて練り上げようと20時間で仕上げてしまおうと、計画さえよければ、かけた時間はどれだけでもいい。それが、ROWEの発想なのです。

仕事が完全に場所と時間から開放されたら、我々の人生にどんな影響を及ぼすのでしょうか。皆さんもその光景は容易に想像できるでしょう。欧州で開催されているワールドカップをテレビでリアルタイムに見たいなら、その日は家で仕事をすればよい。子供が体調を崩したときでも、仕事を進めながら傍に居てやれる。運動会がある日は休めばいいし、「釣りバカ」で、お天気の日には居ても立ってもいられない人なら釣竿を持ってすぐに家を飛び出すべき。仕事は夜でもできる。夜が苦手なら、さっさと眠って朝の5時から始めればよい。人恋しくなれば、会社に顔を出してみるのも手だろう・・・。

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