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不平等がもたらす本当の問題とは

2007年3月7日 9時35分

世界各国の指導者は、不平等と経済成長の分け前にあずかれない状態を、社会不安や暴力につながると確信しているようだ。しかし、不平等は真の問題なのだろうか?

インドのマンモハン・シン首相は昨年12月、ニューデリーで開かれた国際ダリット(被差別カースト)・少数民族会議でそれについてこう述べた。

「経済成長によって絶対的貧困は削減されるかもしれないが、不平等はより鮮明になる。これは、政治的にも社会的にも非常に不安定な状態だ」。さらにインドは「成長を妨げたり、個々人の冒険心や創造性を刺激するための報酬を減らしたりしないで、社会的及び経済的不平等を減らす策を講じなければならない」と続けた。

また、1月のスイス・ダボスでの世界経済フォーラムでは、ブラジルのルイス・イナシオ・ルーラ・ダシルバ大統領が、「経済成長と雇用創出、所得配分があってこそ、我々は平和な世界に暮らせる」と述べ、開発途上国の貧困層を救うため、農産物の輸出関税を引き下げるよう要請した。

こうした議論は今や常識の感がある。経済成長の恩恵に全面的にあずかれると思えば、人々は社会の平和を下支えするだろう。でなければ、社会不安が増す。

しかし、その点を社会科学者が証明するのは難しい。実際、不平等と社会不安の相関関係を統計的に分析すると、逆相関すら見いだされるかもしれない。つまり、貧富の差が激しい社会は、金持ちが貧乏人をうまく支配するので、対立が少ない傾向がある。

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