NMF:ヤフー/グーグル/MSのキーパーソンが、SEMの未来を展望
インターネットとモバイルを活用したマーケティングをテーマに、11月1日に開催した「NetMarketing Forum 2006」のパネルディスカッションで、ヤフー、グーグル、マイクロソフトという3大検索サイトのキーパーソンが共演。SEM(検索エンジン・マーケティング)が今後、どういう方向に進んでいくのか、それぞれの持論を展開した。モデレーターを務めたのは、日経BP社のネット事業推進センター プロデューサーの井出一仁。

グーグルの高広伯彦氏
まず「マーケティングにおける“検索”のインパクト」についての意見を求められ、グーグルの広告プランニング シニアマネージャーの高広伯彦氏は、「ユーザーは意図を持って検索している。そのため、ターゲティングが可能になり、広告も増えている」と現状を説明。それに対し、ヤフーのマーケティング本部の本部長である大蘿淳司氏は「わからないことがあれば、とりあえず調べるというユーザーも多い。そういう層にどうやってアプローチしていくかも大切」と述べ、検索におけるコンテキスト・マーケティングの重要性を指摘した。

ヤフーの大蘿淳司氏
一方、最近はブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などのCGM(コンシューマ・ジェネレーテッド・メディア)サービスの利用が急増している。この状況を踏まえ、マイクロソフトのオンラインサービス事業部 事業部長 兼 プロダクトマネージメントグループ ディレクターの浅川秀治氏は「CGMをどうマーケティングに生かすかは今後の課題」としながら、潜在的な有効性にも言及した。
続いて「携帯電話などの非PCにおけるSEMの可能性」に関して、大蘿氏は、「移動しているユーザーを想定して、情報の出し方を変えるなど、その行動にフォーカスしたターゲティング広告が必要だろう」との考えを示した。浅川氏は、「PC並みに操作は簡単にすべき」と主張。高広氏は、「検索という行為は情報を調べるというユーザーの素朴な行動。デバイスの違いは大きな問題ではない」とし、PCか非PCかの違いは検索マーケティングに大きく影響しないという持論を展開した。

マイクロソフトの浅川秀治氏
さらに高広氏は、「検索を技術論で捉えてはダメ」と、まずはマーケティング手法に取り入れてみることが大切であることを強調。また大蘿氏は、「すぐに購買に結び付けようとせず、ユーザーにその商品を語ってもらえるような方策を考えるべき。SEO対策として、一般には商品名などをキーワードとするが、それがベストとは限らない。周辺キーワードを掘り起こせば、新しい可能性が開けるかもしれない」と、聴衆にアドバイスを伝えた。浅川氏は「位置情報と絡めたSEMに可能性を感じている」と述べ、リアルとの連動が今後の重要なテーマになるとの考えを示した。(ライター 橋本 雄一)
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