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40代が転職する職場

2006年6月26日 17時16分

僕が生まれて初めて転職したのは36歳の時だった。転職しようと会社を辞めてみて最初に気づいたことは、普通の転職雑誌に載っている上限年齢がほぼ例外なく35歳になっていることだった。36歳以上の世代にとって、転職市場はそれほど大きくはない。

一言で「転職」といっても色々あるが、営業マンが同業他社で営業を行うようなケース、つまり同じ仕事で会社を変わる「転社」であれば、36歳以上でも比較的可能性はある。けれども、違う業種で違う仕事にチャレンジする、本当の意味での「転」職ともなると、第二新卒ぐらいまでがチャンスで、36歳を過ぎて未経験の仕事にチャレンジするのは普通はとても難しい。

ところが、年間8万人近くが就職するある業種では、状況が異なる。新卒も含めた新規の就業者のうち、30代以下は1万人に過ぎない。転職者の大半は40歳以上の年代である。サラリーマン経験者が、サラリーマンを辞めてこの仕事にチャレンジしにくる──。一体、何の仕事かというと、実は農業である。

僕はある会社で塾の先生をしているのだが、その塾で塾生に農業について調べてもらったところ、次のようなことが分かった。

農業は若者には人気がない。就農準備校の課程を修了した若者ですら、4割弱しか就農しない。若者はもっと華やかそうな仕事を求めて都会に出てしまう。

しかし、田舎から都会に出た若者も、都会でサラリーマンになって苦労し、40歳を過ぎたころになると、田舎で農業をしていた両親が老いてくる。せかせかした都会の生活よりも、そろそろ実家で自然と共に生活をしたい。そんな事情から家を継ぐために実家に戻る中年男性たちが、新規の就農者の中心世代になる。

それだけではない。サラリーマンとしてある程度の成功を収め、しかもある程度の老後のたくわえが出来た人々が、新たに農業にチャレンジするケースも増えている。都会の生活に染まって40代を迎えてみると、ふとそれだけが人生なのかと考えさせられる瞬間が来るのだろうか。田舎に何のつてもない40代が農業を目指す。

逆説的な言い方になるが、農業はこれからの人気の仕事になるだけのポテンシャルはある。

■詳しくは、bp special「“高付加価値経営”を生み出すITマネジメント」サイトでご覧になれます。

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