動向解説

海の家と検索連動型広告の意外な類似点

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2006/10/11
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表示順位の1位と5位ではクリック数に3倍の開き

では実際、アウンコンサルティングが実施した「検索連動型広告の表示順位別クリック率」の数値はどうだろうか。図2は、代表的な検索連動型広告であるオーバーチュア「スポンサードサーチ」とグーグル「アドワーズ広告」において、1位表示のクリック率を1.00とした際の表示順位別のクリック率を相対指標で表したものである。

海の家の立地は、毎年海水浴場のオープン前にくじ引きなどによって決められることが多いそうだが、立地条件によって、なんと集客数が1けたも違うこともあるという。

対する検索連動型広告の表示順位は、主に入札金額によるものだ。調査結果を見てもわかるように、海の家の立地と同様、集客数には大きな差が生まれている。例えば、1位と2位では集客力の差は1.1~1.4倍程度だが、これが1位と5位になると2.4~3.2倍、さらに1位と10位では4.6~11.1倍にまで拡大する。

アウンコンサルティングが2006年2月に309人のインターネット・ユーザーに対して実施した調査でも、「検索結果の上位に表示されるものほどクリックする確率は高まるか?」との問いに、全体の84.1%の人が「高まる」と回答している。

当然、海の家が店の前を通る人を店内に呼び込むためにサービス・メニューを凝らしたり、内外装のデザインにこだわったりするように、ネット上のビジネスにおいても広告のクリック数や商品・サービスの成約件数といったコンバージョンの率を上げるためには、商品・サービス自体の魅力を高め、サイトのデザインや使い勝手にこだわるなどの対策は必要だ。

とはいえ、人の目に留まらなければ話は始まらない。海の家の呼び込みや検索連動型広告という「訪問者数を最大化する」集客モデルの観点では、ベストな立地条件を確保することが多くの顧客を呼び込む最大の秘訣と言える。

図2●検索連動型広告の表示順位別クリック率
図2●検索連動型広告の表示順位別クリック率

調査対象は、無作為に抽出した数万のキーワード。代表的な検索連動型広告であるオーバーチュア「スポンサードサーチ」とグーグル「アドワーズ広告」における1位表示のクリック率を1.00とし、相対値で比較した。

市川 伸一(いちかわ・しんいち)

アウンコンサルティング コピーライター

出版・広告媒体の編集者を経て、2005年1月アウンコンサルティング入社。SEMコンサルタントやリサーチ業務を経験した後、現在はコピーライターとしてクライアントの広告原稿作成や社外向けの原稿執筆業務を中心に担当している。

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