小売業者は2006年末のホリデー・シーズンでは売り上げを落とすことなく、休暇を満喫することができた。米国勢調査局の調査によると、2006年第4四半期の米国のeコマース(EC)による小売販売(旅行販売を除く)は、過去4年間で最高の売上高を記録した。

注:2006年5月時点で、ECによる小売市場の四半期予測は、米国勢調査局が発行する『2004 Annual Retail Trade Survey』 の結果に基づいて修正を行っている。また、1999年第4四半期から2005年第4四半期までの調整前および調整済みの予測値についても修正済みである。
このデータでは、ECの定義を「購入者による注文や価格および売買条件の交渉が、インターネットやエクストラネット、EDI(電子データ交換)ネットワーク、 電子メール、そのほかのオンラインシステムなどを通じて行われる商品やサービスの販売」としている。支払いは、オンラインで行われる場合とそうでない場合がある。売上高の総額には、オークションによる商品の売上額を含む。季節や休日、取引日などの要因による影響は考慮しない。
*旅行販売を除く。**2006年の売上高は、仮集計結果。
出典:米商務省(2007年2月)
調整前のデータではあるが、2006年第4四半期のEC売上高は総額339億ドルとなり、第3四半期の売上高と比べると3分の1近く増加した。2006年第4四半期の推計値は、小売販売の売上総額が前年同期比4%増にとどまる一方で、EC売上高は同25%増となっている。EC売上高は、小売売上総額の3.3%であった。
eMarketerの上級アナリストでありECの専門家であるJeffrey Grau氏は、EC売上高と小売売上総額の成長率の差には、重大な意味があると語る。「2006年第4四半期のEC小売売上高は、前年同期比25%増と予想を上回る高成長となった。これは、2002年以降の第4四半期で最高の成長率で、インターネットという販売チャネルが小売店舗の売り上げを奪いつつあるという、さらなる証拠である」とGrau氏は説明している。
2006年のEC売上総額は、前年比23.5%増の1087億ドルになると予測されていた。それに対し、同年の小売売上総額の予測は同5.8%増であった。さらに、2005年にはEC売上高が売上全体に占める割合は2.4%であったが、2006年には2.8%に増加することになった。
また、国勢調査局のデータに基づいてeMarketerが算出した結果によると、小売売上高は(年末の)ホリデー・シーズンもまったく落ち込みが見られず、過去4年間ではむしろ年々増加している。

(単位億ドル、カッコ内の数字は前年比伸び率)
注:データは、各年の11月と12月の売上高を集計したもの。
*自動車、ガソリンの販売、および飲食店での売り上げは除く。
**2006年12月のデータは先行予測値で、米国勢調査局による大規模な調査である『Monthly Retail Trade Survey』の調査対象から選んだ一部の企業のデータを基に集計したもの。
出典:米国勢調査局、米商務省(2007年1月)、eMarketerによる算出結果(2007年2月)
オンラインの小売売上高は長年、小売売上高全体から見ればごくわずかな割合であった。しかし、その売上高が堅調に成長を続けている以上、オフライン販売のみを行っている小売業者はもはや、オンライン小売りの売り上げシェアを無視できなくなっている。
(Copyright ©2007 e Marketer,Reprinted with permission)
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