米国ネットの“ざわめき”を聴く

第11回
スーパーボウルのTVCM決戦(後編)
配慮に欠けたCMが“悪口”を生む

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2007/3/27
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ゲイ擁護団体からのクレームでオンエア中止

もう一つ今回のスーパーボウル放映後、オンエア中止の憂き目にあったのが、マスターフーズのSnickers(スニッカーズ)のCMである。2人の自動車修理工がクルマの修理を行っている最中、1人がポケットからスニッカーズのバーを出して食べ始め、相手の修理工が反対側からそのバーを食べ始める。その結果、偶然キスをしてしまうが、お互いにこの“アクシデント”を何とか忘れようとするために「Do something manly(何か男らしいこと)」をしなければと、シャツの前を明けて、痛みの叫び声をあげながら胸毛を引き抜く――という内容である。

アメリカの男性の中には、「Homophobia(自分がゲイと思われることへの恐れ)」を気にする人が多く、このCMはそうした男性に対するユーモアを感じさせる。しかし、オンエア直後に、Gay & Lesbian Alliance Against Defamation(ゲイとレズビアンへの中傷に立ち向かう団体)から、ゲイを傷つける内容だというクレームが入り、マスターフーズは謝罪。TVでのオンエアを中止して、自社のサイトからもこのCMを削除した。

米国では男女の性差・人種(特にアフリカ系アメリカ人)・宗教(特にユダヤ教とイスラム教)・年齢・体型など、あらゆる差別に敏感だが、ゲイ問題はその中でも特に敏感なものと言える。最近のゲイの社会的な影響力を考えても、うかつに触るとやけどするテーマだったことは確かなようだ。

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