ゲーム内広告の今(8)
Googleもゲーム広告に参入
TVスポットCMを超える期待も
(織田 浩一)
3次元オブジェクト広告も登場、高い表現力と詳細なレポートがウリ
このシリーズも最終回を迎える。今回は米国のゲーム内広告ネットワーク各社についてご紹介しよう。
(1)IGA Worldwide
ニューヨークに本社を持つIGA Worldwide(写真1)は、エレクトロニック・アーツ(以下EA)の戦争ゲーム「Battlefield 2142」がリリースされた際、ユーザーの目の動きやプレーの動作などをモニターするソフトウエアをゲームに含めたことで話題を呼んだ。主なゲームメーカーのパートナーは、EAやアタリなどである。
TVスポットCMと同額の予算を狙っている同社にとって、競合他社との差異化のポイントは、広告代理店で長年務めてきたCEO(最高経営責任者)、CSO(最高戦略責任者)の存在と、ゲームメーカー出身の技術開発者たちのキャリアをうまく生かしている点にある。広告主側の立場に立って広告露出を考えることができ、同時にゲーム開発の仕組みを理解しているのが強みだ。
ユーザーのデータ収集については、社内用のデータベースでインプレッション(表示回数)測定を行っている。ゲームごとに、掲載広告がどの程度のインプレッションがあり、それがどのように発生するか、週単位、月単位で計算している。
(2)DoubleFusion
2004年に設立されたDouble Fusion(写真2)は、サンフランシスコに本社を持つ。主なゲームメーカーのパートナーは、MidwayやTHQである。
競合他社と同様、スタティックとダイナミック手法の両方を取り入れているが、同社は特に3次元オブジェクトを広告媒体にすることに力を入れている。ビルボードのコンテンツを変えるだけでなく、クルマをゲーム内に登場させたり、キャラクターの服を変えるなど、かなりクリエーティブな広告を挿入できる。
同社は、リアルタイムでゲーム内広告の効果を追跡するシステムを持っている。ゲーム内で何が起こっているかをゲームメーカーや広告会社が知ることができる。ゲームメーカーは、実際にゲームがモニターされている様子をリアルタイムで把握でき、広告会社は、どのようにダイナミック広告がゲーム内に配信されるかを見ることできる。
広告がどのようなアングルでどのくらいの時間見られているかなど、広範囲にデータ収集しているため、レポート機能も充実している。
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