Webマーケティングの近未来

ビデオの時代(12)

モバイル・ビデオの時代へ
携帯向け配信と遠隔DVR読み出し

コメント
2007/2/1
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織田 浩一

この「ビデオの時代」シリーズも今回が最後になる。最終回は、普及しつつあるモバイル・ビデオについて見てみよう。

米アップルの「iPod」の普及が音楽配信を変えたように、ビデオにも対応したiPod最新モデルの登場は、ビデオの視聴スタイルを変えつつあると言っていいだろう。DVR(デジタル・ビデオレコーダー)を利用してオンエア時間とは別の時間に視聴する「タイムシフト視聴」になぞらえて、“プレースシフト(Placeshift)視聴”と呼ばれている。今までリビングルームや寝室のテレビやPCに縛られていたビデオというコンテンツを、場所を選ばず自由に視聴できるようになったことを示す言葉だ。

携帯電話向けのビデオ配信サービス「MobiTV」と「V CAST」

日本のモバイル向け地上デジタル放送「ワンセグ」は、オンエア中のテレビ放送と同じ番組をそのまま視聴する「サイマル放送」として始まっている。

同様のモデルで米国で放送しているのが米MobiTVだ。米国ではMSNBC、Fox Sports、TLCなどのほか、NBC Mobile、CNETチャンネル、ifilmなどの特別編集のビデオ・チャンネルやJeepによるブランデッド・チャンネルが用意されている。米国では携帯電話サービス会社のSprint、Cingularなどを通して、月額15~25ドル程度の料金でサービスを提供している。また英国ではOrangeやThreeのサービスとして、ほかにもカナダ、メキシコ、ブラジルなどにもサービスを広げており、契約者はすでに100万人を超えているということだ。

MobiTVは現在、新しい高速無線規格である「Mobile WiMAX」でのビデオ配信にも対応し始めており、次世代のモバイル・ビデオ配信に向けて準備を進めている。

写真1●MobiTVのWebサイト
写真1●MobiTVのWebサイト

携帯電話に専用のJavaアプリケーションをダウンロードして視聴する。http://mobitv.com/

携帯電話サービス会社としてSprintやCingularと競合する米Verizon Wirelessは、独自のプラットフォーム「V CAST」で、CNNtoGO、ABC News Now、CBSToGoなど独自の編成のビデオを月額15ドルほどで提供している。最近の話題は、ビデオ共有サイトYouTubeのビデオの一部がV CASTサービスで提供されるようになることだろう。YouTubeもついにモバイル・ビデオ分野に進出し始めているのだ。

写真2●Verizon Wirelessの「V CAST」の説明サイト
写真2●Verizon Wirelessの「V CAST」の説明サイト

第3世代(3G)携帯電話向けの1X EV-DOネットワークに対応し、平均400k~700kビット/秒のダウンロード速度で最長5分のビデオ・クリップを視聴できる。http://getitnow.vzwshop.com/index.aspx?id=vcast_video

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