ad:tech New York 2006まとめ
ビデオと広告オークションに注目
(織田 浩一)
「ad:tech New York 2006」が終了して、10日ほどたった。業界誌のニュースなども一通り目を通した感触では、業界での評価も出そろったようだ。今回は連載中の「ビデオの時代」の番外として、ad:techのまとめをお届けする。
写真1 初日の受付には長蛇の列

ad:techは世界最大のデジタル・マーケティング/広告のコンベンションだ。ネットやオンラインではなく、“デジタル”と言っているのは、インタラクティブTVやデジタル・ビデオレコーダー、モバイル端末を含めたマーケティング・広告についてのコンベンションであるからだ。2006年は世界7都市で展開されているが、2007年も欧州やインドなどを中心に増やしていく予定で、東京も2008年の候補に上がっている。世界中で、デジタル・ネットマーケティング/広告への関心が高まっていることがわかる。
関心の高まりは、ad:techの中でも最大規模のad:tech New Yorkだけを見ても明らかだ。2005年は8500人の事前登録者であったのが、2006年は1万2000人超と40%も伸びた(イベントの詳細は特集「ad:tech New York速報」を参照)。セッションも55以上あり、展示企業も330を超えたらしい。会場はかなりの混雑で、展示スペースでは長蛇の列ができていた(写真1、写真2)。
写真2 大混雑の展示場では営業活動も行われている

これまでほぼ毎回ad:techの参加者が増えていると書いてきたが、それは今までデジタル・ネットマーケティングに触れてこなかった、あるいはこれまであまり知識のなかった人たちが参加してきていることを意味する。ad:tech New Yorkのセッションも参加者の裾野の広がりに合わせるかのように、最新のテクノロジー情報や未来のことを話し合うというよりは、今あるテクノロジーなどをどのようにうまく使っていくかに焦点を当てているように感じられた。
ある意味、これまではネット業界の内輪のカンファレンスだったのが、四半期ごとの業績に責任を持つ米国の一般企業のチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO)やマーケティング担当者、企業の経営トップのためのカンファレンスになってきたと言えよう。彼らにとってみれば、未来のことは興味深くはあるが、次の3カ月でネットやデジタルツールを使ってどのように商品を売っていくかが直近の課題である。ad:techもそこに焦点を合わせているということだろう。テクノロジーに関しても、新しいテクノロジーの紹介の場というよりは、既存のテクノロジーやサービス企業が顧客を増やしていく営業の場、という意味合いが強くなっているように感じられる。
今回のad:tech New Yorkのテーマについて重要と思われるものを簡単にまとめてみよう。大きなテーマとして2点を挙げておくべきかと思う。ビデオと広告オークションである。
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