事例リポート

第5回ツタヤオンライン

「クリック&モルタル戦略」で先行
ネットも店舗も繁盛させる

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2006/10/18
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注目ポイント
・ネットでの情報提供やクーポン配信で購買意欲を喚起
・顧客属性や来店履歴に基づきターゲットを絞る
・店舗ごとに施策を実行できるオンラインDMシステム導入
・各店舗の成功事例を共有し全店舗のナレッジ向上
・Web2.0的なコミュニティ・サービスを来夏に開始

PCやケータイへ配信するオンライン・クーポンを顧客に定着させた先駆けとして挙げられるのが、DVDやCD、書籍といったエンターテインメント・コンテンツのレンタル・販売を手がけるフランチャイズ・チェーンの「TSUTAYA(ツタヤ)」(写真1)。このTSUTAYAのプロモーションを支援しているのが、Webサイト「TSUTAYA online(TOL)」を運営する別会社のツタヤオンラインである。

TSUTAYAのオンライン・クーポンのサービスでは、店頭で開催する会員限定の割引キャンペーンなどを、まずPCやケータイへ向けてメールで告知。メールに記載したURLへアクセスしてオンライン・クーポンをダウンロードしてもらう。PCならばこれをプリントアウトして店舗へ持参し、ケータイの場合は店頭でケータイにクーポンを画面表示して見せる(写真2)。TSUTAYAの店舗では、オンライン・クーポンを表示させたケータイを片手にレジに並ぶ光景は決して珍しいものではない。

また、会員向けの情報提供も効率的に展開している。例えば、2006年6月に米国の人気TVドラマ「24 TWENTY FOUR シリーズV」のDVD販売予約受付をスタートした際は、過去に「24 TWENTY FOUR」の関連商品を購入したことがある顧客を抽出し、新シリーズのDVDが発売されることを告知するメールを配信した。顧客のし好に合わせたタイムリーな情報を提供することで購買意欲を喚起し、来店を促す。顧客の購買履歴に基づくセグメント配信によって、訴求効果をより高めている。

ネットとモバイルで来店を促しトータルの客単価を向上

ツタヤオンラインは、TSUTAYAなど50社ものグループ会社を統括する持ち株会社「カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)」の連結子会社である。CCCグループは、(1)TSUTAYAなどの小売店舗をフランチャイズ展開するリテール事業、(2)エンターテインメント・コンテンツの総合Webサイト「TSUTAYA online」などを介したオンライン事業、(3)ポイントの提携やクレジットカード・サービスを提供するカード事業、(4)Webや店舗内のフリーメディアを活用する広告事業──という4分野のビジネスを柱としている。会員化によって集約した顧客情報データベースを中核にして、それぞれの事業を必要に応じて連携させながら相乗効果を生み出し、利益を最大化する戦略である。

写真1●TSUTAYA店舗
  恵比寿ガーデンプレイス店の外観 DVDレンタルフロア  
写真1●TSUTAYA店舗 恵比寿ガーデンプレイス店の外観とDVDレンタルフロア
写真2●TSUTAYA onlineのトップページ(左)とケータイ向けのオンライン・ク ーポン(右)
TSUTAYA onlineのトップページ   ケータイ向けのオンライン・クーポン

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