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1週間で地に落ちた自転車ロックメーカーのブランド(2005/05/25 織田 浩一=デジタルメディアストラテジーズ社代表)
1週間で地に落ちた自転車ロックメーカーのブランド厳密には企業ブログのケーススタディではないが、ブログ界で話されていることに耳を傾けていなかったばかりに、ブランドに対する信用度を著しく落としてしまったという例について解説したい。自転車用のロックのブランド、Kryptoniteの話である。 Kryptoniteとは、Ingersoll-Rand社の自転車のU字型のロックのブランドで、30年の歴史を持つ。自転車ロックでは最も信頼されているブランドといってもいいだろう。事の起こりは、自転車やパーツを盗まれたユーザーがBikeforums.netというコミュニティサイトに、Kryptoniteの自転車ロックが市販のボールペンを使って簡単に開けられるので自転車が盗まれる危険がある、という書き込みをしたことから始まった。 実は、数年前から、このU字型ロックがボールペンを使って簡単に開けられるという話は出ていたようだが、それが一般的なニュースになることはなかった。そして、その書き込みの次の日、別のフォーラムメンバーがビデオファイルを公開する。Kryptoniteのロックをボールペンを使って数秒であけてしまい、その書き込みが正しいことを証明したのだ。そして次の日には、そのビデオの内容がMetafiler、Engagetなどのメジャーなブログに取り上げられた。Engagetだけでも25万もの読者がおり、そのビデオは多くの人たちに見られ、さらにその読者がブログに書くという口コミネットワークよる拡がりを見せた。 さらにその5日後には、このニュースがNYタイムズ紙やボストングローブ紙のヘッドラインを飾ることになる。そこでまた、一気にブログなどで取り上げられ、前述のビデオもさらに多くの人たちの目に触れることになった。 [全文]
織田(おりた)浩一
デジタルメディアストラテジーズ社代表、アドイノベーター編集長。米シアトルを拠点とし、欧米の新広告手法・メディアテクノロジー・IT調査・コンサルティングサービス、記事執筆、講演を行っている。コメント、質問はemail@adinnovator.comへ。ブログは、http://www.adinnovator.com/。
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