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第3回 Webガバナンス実現の第一歩、サイトの現状分析まず第一にまとめたいのが、Webサイトを構築するうえで重要な、サイトの設計に関する基本的なデザインガイドラインだ。ページ制作にあたるデザイナー向けの細かいルールも含め、提示すべきメニュー内容、情報の提示方式、読みやすいコンテンツページを作るための文字種や文字色、背景色などを定める。また見出しの形式、TITLEタグの設定方法など、コンテンツページの作成ルールを細かく定めておいた方がいい。探しやすい情報構造の作り方、使い勝手をつかさどる要素であるナビゲーションの方法なども明確に定めた、ユーザビリティガイドラインとしてまとめておくと、サイトのリニューアルとその後の運用が進めやすくなる。 企業の方針にもよるが、高齢者や障害者にも使いやすいサイトにするためのアクセシビリティガイドラインも、必要に応じて定めるべきだろう。例えば音声読み上げに対応するかどうか、マウスを使えない障害者にも対応したWebサイトにすべきかどうかなどを、企業全体の方針に基づいて決める。Webサイトを音声で読み上げるソフトであるスクリーンリーダーや音声ブラウザは、目の不自由な利用者や視力の弱った高齢者への浸透が進んでいるから、読み上げに対応したサイトにすれば企業イメージの向上にも結びつく。 アクセシビリティ対応は、企業サイト内で一様の取り組みがなされるべきだろう。ここにもWebガバナンスの発想が欠かせない。アクセシビリティガイドラインの設定に当たっては、2004年6月に発効したJISX-8341-3を参照するといい。Web関連のコンサルティングを手がける企業に相談するのも効果的だ。 ガイドラインを浸透させるためには、定めたガイドラインを明文化することはもちろんだが、コンテンツ制作担当者がガイドラインをいちいち読み、さまざまな項目に対応したコンテンツページを作ることはかなりの負担になる。負担を軽減するためには、コンテンツマネジメントシステムを導入したり、テンプレート化したりすることも有効だ。
最低限設定すべきガイドラインとサイトポリシー 一方、社外向けに重要性が高い規約類には、第2回にも書いたWeb上で個人情報を収集するためのプライバシーポリシーの設定が挙げられる。各企業の個人情報保護方針に基づいて、どのような場合に、どのような個人情報を収集し、どう管理しているかを明示する。Web上で集める個人情報はデジタルデータなので漏洩などの際に、拡散する危険性が高い。社員全員が収集した個人情報を慎重に扱うように、しっかりとしたポリシーを定め、遵守すべきである。このほかリンクに関する基本方針、Web上で提供する情報についての著作権規定、Web上で提供する情報やサービスについての免責事項なども定めるとよい。 Webサイト構築や運営のためのルール設定はできるが、権限の強い部署やチームを置くことは無理、というのが、実際の話かもしれない。その場合には、各ビジネスユニットにWebに関する担当者を置き、彼らをまとめた連絡会を置くとよい。Webサイトに関するルールを、ビジネスユニットのWebサイト担当者を通じて全社に周知させる。また部署ごとにガイドラインや規約類についての研修を義務付け、全社的に同じルールでWebサイトを運営させていきたい。Webサイトに関するアクセシビリティルールや個人情報保護に関するルールはまさに、統合管理する必要がある。 ■日経BPコンサルティング「Webガバナンス」キャンペーンページ 古賀雅隆(こが・まさたか)
日経BPコンサルティング調査第三部チーフコンサルタント。官公庁、企業のウェブサイトのユーザビリティ、アクセシビリティに関するコンサルティングを手掛けている。『ネット広告ソリューション』(日経BP社)、『戦略ウェブサイト構築法』(日経BP社)などインターネットの戦略的活用法についての書籍やCD-ROMの編集も担当。
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