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第3回 Webガバナンス実現の第一歩、サイトの現状分析(2005/06/08 古賀雅隆=日経BPコンサルティング 調査第三部 チーフコンサルタント)
Webガバナンスは、Webサイトを高度に利用し生産性を高めるというだけではなく、リスク管理の概念でもある。今後の企業にとって欠かせない発想である。Webサイトを統括管理しようというこの概念でサイト運営を進めるためには、Webガバナンスを推進するチームを設け、この対応チームが中心になって既存サイトの問題点を分析し再構築する、いわば「Webサイトの青写真」を描いていくことが望ましい。 Webガバナンスの概念に基づくサイトリニューアルのためには、全社に号令してWebサイトを統括管理できる部署か、プロジェクトチームを置くことが理想だ。Webサイトのリニューアルに対して、非常に強い権限を持てるとよい。ビジネスユニットごとに持っていたサーバーを取り上げて、一括管理するくらいの荒療治が必要なこともあるからだ。特定の一部署が好き勝手なことをやっていては、Webサイトに最大限の力を発揮させることができないこともある。 Webガバナンス推進チーム内には、Webサイトのユーザビリティやアクセシビリティ、情報内容の編集方法、Webサイトに関連した技術に詳しいスタッフがいることが理想的だ。ただしメインのスタッフに求められる資質は少し違う。単に技術に詳しいスタッフよりも、自社サイトの問題点はなにかを捕らえることができ、自社サイトのマーケティング活用を考えられる人材の方が望ましい。またチームのトップには、他部署との間の調整・交渉ができる人材を据え、全社にルールを守らせる権限を持たせると話は早く進む。 これまでいくつものWebサイトのリニューアルに協力してきたが、成功した事例ではいずれも上記のようなチームが核となって取り組んでいた。 Webガバナンス推進チームが取り組む具体的な作業は、まず、現在のWebサイトがかかえる問題点を明らかにすることだ。新たなWebサイトを作るのだから、いまの良くないサイトをいくら分析しても始まらない、という声を時々耳にするが、それは違うと思う。これまで慣れ親しんできたWebサイトを下敷きに、何が悪くて十分な活用ができなかったのか、何が長所だったのかを明らかにすることができれば、例えば部署ごとに勝手に作ってきたバラバラのWebサイトの欠点も明らかになる。欠点について、全社的な理解が得られればWebガバナンスは進めやすくなるだろう。 Webサイトの分析は、提供されている情報はターゲットとするサイト利用者を満足させているか、提供しているサービス機能はWebサイトの設定目的にかなったものか、Webサイト利用にあたって使い勝手の問題点はないか、アクセシビリティにはどれくらい気をつけるべきか・・・などの視点で行う。コンテンツ、使い勝手の両面から問題点を明らかにし、Webサイトの設置目的に合った構成、構造を考えていく。こういった考察の結果に基づいて、サイトデザインに関するガイドラインやサイトポリシーをまとめることも必要だ。 next:まず第一にまとめたいのが…
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