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第2回 生産性を向上させるWebガバナンスWebサイトに携わる担当者の増加により、残念ながら情報リテラシーがあまり高くない担当者であってもWebサイトに触るということになってしまった。そのためセキュリティ面、ユーザビリティ確保などの面で、リスクが増加することになった。こういった背景から、Webサイト自体に、企業側の担当者だれもが安心してコンテンツを作れる、活用できるという環境が求められるようになってきたのである。 例えば資本市場では、市場の自由度が高いとそれを維持するためのルールも重装備となり、市場の要求を実現するための企業統治は格別の緊張を強いられるという。インターネットの世界は非常に自由度が高い。環境からの要求に応えていこうとすると、非常にきびしい態度で、自分のWebサイトを監視していかなければならない。 こういった監視を、ただ単に各コンテンツページの担当者に委ねていくことには無理があるだろう。しかし、Webを統合管理することによって、問題解決の難易度は下がる。Webに関するルールを明文化し、統一管理することによって、コンテンツ担当者は気を配らなければならないポイントを押さえることができる。するとコンテンツ担当者はコンテンツの充実、ファンクションの活用に専念でき、本来の業務の遂行のために、パワーを割くことができるようになる。Webガバナンスはリスクマネジメントの実現だけでなく、生産性の向上にも結びつくのである。 Webマスターや情報システムに詳しい特定の人間だけがWebサイトに触る時代は終わった。Webガバナンスへの要求の高まりは、こういったところからも出てきているのである。 個人情報保護に関する関心の高まりも、Webガバナンスの必要性をもたらした。Web上で個人情報を集める機会は、BtoCサイトでもBtoBサイトでもかなり多い。Webサイトは双方向性の高い媒体なので、顧客や顧客候補の情報を収集することは日常茶飯事である。しかしここにリスクがある。 一つは、Web上で集めた個人情報はデジタルデータであることがリスクなのである。デジタルデータは万一漏洩した場合に被害が拡大しやすいものである。個人情報保護のためには、企業としての保護方針に則って、個人情報を集めることはいうまでもない。加えてWebサイトの利用者が安心して個人情報を提供できる環境を用意し、かつポリシーを明示すること、当然そのポリシーを遵守することが必要だ。こういった個人情報保護のためには、Webサイトも統合管理することが不可欠となる。 システム自体のセキュリティ確保も含め、こういったリスク管理のためには、統括管理を行うことがもっとも効率的だろう。リスク管理をコンテンツページの担当者に委ねていくことができないことはない。しかし、それではヒューマンリソースをよけいな業務に振り向けることになり生産性が低下する。Webガバナンスの発想で、サイトを統合管理することによってリスク回避の難易度は下がる。十分なリスクマネジメントをしつつ生産性を向上させるためにも、Webガバナンスが必要とされている。 ■日経BPコンサルティング「Webガバナンス」キャンペーンページ 古賀雅隆(こが・まさたか)
日経BPコンサルティング調査第三部チーフコンサルタント。官公庁、企業のウェブサイトのユーザビリティ、アクセシビリティに関するコンサルティングを手掛けている。『ネット広告ソリューション』(日経BP社)、『戦略ウェブサイト構築法』(日経BP社)などインターネットの戦略的活用法についての書籍やCD-ROMの編集も担当。
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