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第4回 アクセス数を伸ばす究極のテクニック(2005/05/23 池田豪彦=Narinari.com代表)
「ホームページを開設してみたけれど、思うようにアクセスが上がらない」。それは、恐らくすべてのウェブマスターが抱える共通の悩み。私が運営するNarinari.com(http://narinari.com/)は今でこそ1日に10万ほどのページビューがありますが、開設当初は「どうすればアクセスが上がるのか」を延々と考える日々でした。これをやれば絶対アクセスが上がる……と言い切れる方法論はありませんが、私がこれまで実践してきたことの中から、少しばかりアクセスを上げるヒントをご紹介していくことにしましょう。 “一見さん”を“常連さん”に変えるサイト術まず、読者の視点から考えてみてください。あなたが読者として普段からのぞいているホームページは、どこに魅力があるのでしょうか。「面白いテキストを読むことができる」「情報が速い」「情報量が多い」「デザインがきれい」「コミュニティが楽しい」「欲しいものが買える」などなど。星の数ほどあるホームページの中から、ブラウザのブックマークに登録され、巡回対象となるホームページには何らかの魅力が必ず存在するはずです。 基本的に開設当初のホームページのアクセスは、右から左へと流れるだけの流動的なものだと考えてください。多くのアクセスは“一見(いちげん)さん”によるものであり、これをいか“常連さん”にに変えるかがアクセスアップのポイントなのです。そして、一見さんを「つかむ」ためには、思わずブックマークに登録したくなるような魅力を自分のホームページに用意しておく必要があるわけです。 「魅力を作る」と、言葉で言うのは簡単なこと。それができないからこそ、悩んでいる人も多いのだと思います。でも、実は決して難しいことではないのです。欲張らずに、何かひとつでもほかのサイトよりも秀でていて、魅力的なものがあれば、自ずと固定のお客さんが読者として付いてくれるものなのです。 例えば、自分は文章を書くのが苦手だと思うならデザインに凝ってみるとか。文章もデザインも苦手だと思うなら、情報の鮮度や深さで勝負するとか。とにかく、何かひとつだけでも「ほかのホームページには勝っている」と自負できるものを用意しましょう。最初から万能プレーヤーを目指して平均的なものを作ると全体的に印象の薄いホームページになるだけ。堅実にひとつの魅力を育てて行ったほうがアクセスを上げる近道だと言えます。
Narinari.comの場合、開設当初と現在とではかなりスタイルが異なるのですが、開設当初は「情報量だけはどこにも負けない」というコンセプトで運営していました。「個人で運営しているから」という甘えを削ぎ、インターネットに散在するたくさんの情報を読者に代わってできる限り収集して見せていこう、と。もちろん、これには相応の苦労と自分の時間が犠牲になるという覚悟をしなくてはなりませんでした。しかし、開設からわずか1カ月後にはその努力に見合うだけのアクセスを稼ぐようになり、「このホームページは情報量が多い」と認知してくれた常連さんがリピーターとなり、常連さんがさらに口コミでホームページを広めてくれる……といった連鎖を生んでくれました。 事実、Narinari.comの読者の方にお会いすると、「3年前に交際していた相手から教えてもらった」「大学の同級生が教えてくれた」というように、口コミによって読者になってくれた人がなんと多いことか。こうした連鎖はなにもNarinari.comだけに言えることではなく、何年も運営を続けてきて、現在人気を集めているホームページには総じて言えることなのです。 検索エンジンを意識したキーワードを散りばめようさて、ここまでがアクセスを上げるための前提となる話。もう少し、テクニックの話をしていきましょう。 かつては、ホームページのアクセスを上げるには「掲示板での宣伝」「メールでの宣伝」が二本柱と言われていた時期もありました。ただ、現在は前者はただの「空気を読めない書き込み」としてスルーされ、後者は「スパムメール」としてスルーされるのが一般的。あまり効果は見込めない……どころか、逆にそのホームページの評判を落とすことになりかねない、リスキーな手段となっています。 最近はブログを中心にアクセスランキングサイトに登録し、更新頻度を上げて上位を狙うのがアクセスを上げるための常道と言われています。しかし、ブログ以外のホームページの場合や、すでにランキングに登録していても効果が認められない場合には、ほかにどのような方法が考えられるのでしょうか。 私が実践している中で、最も効果が認められるのは「検索エンジンに引っかかりやすそうな語句や話題でコンテンツを構成する」ということ。例えばGoogleで、ある語句を検索するとします。語句によっては数百件程度しかヒットしないものから、何万件もヒットするものまで、検索結果はさまざま。でも、単純に何万件ものホームページと競合するよりは、数百件程度のホームページと競合したほうが、Googleの検索結果からのアクセスが見込めるのは一目瞭然です。 もちろん、何万件もヒットするような語句は一般性が高く、それだけ検索される頻度が高いということ。逆に数百件しかヒットしない語句は一般性が低く、検索される頻度が低いということではあります。でも、Googleで検索をするユーザーの目に触れやすく、アクセスを取りに行くという意味では、数百件の検索結果を狙ったほうが効果的なのです。 数百件程度の検索結果が狙い目具体的な話をしましょう。以前、Narinari.comで「パティスリー・サダハル・アオキ」というケーキ屋さんの話を書きました。これはTBSの元アナウンサーである雨宮塔子さんの夫で、パリで活躍されているパティシエの青木定治さんのお店の日本初上陸について触れた文章でした。ただ、日本での認知度がそれほど高くなかったこともあって、「サダハル・アオキ」のGoogleの検索結果は数百件程度だったのです。当初、この話題については書くつもりはなかったのですが、Googleの検索結果の件数から「書けばGoogleにヒットする」と判断。「サダハル・アオキとは何ぞや」という文章にまとめて公開した結果、現在でも検索結果の上位にNarinari.comの該当記事が表示されています。
このようなことはほかにも多々あります。例えば落語家の「林家こん平」や味噌かつの有名店「矢場とん」、東京を中心に起こっている「ジンギスカンブーム」などの語句で検索してみてください。Googleの検索結果は常に変動していますが、Narinari.comへの該当記事へのリンクが比較的上位に現れているはずです。 Narinari.comは総合ニュースサイトという体裁のため、いろいろな語句を話題として取り上げやすいのは確かですが、それぞれのホームページのテーマに沿った語句をGoogleの検索結果と照らし合わせていけば、同じ方法論が必ず通用します。もちろん、ネットショップなどでも、扱う商材とうまく語句を組み合わせれば、Googleの検索結果にヒットする可能性はグッと高くなるはずです。 ホームページに何かひとつの魅力と、Googleの検索結果にヒットしやすい語句のチョイス。この二つを心がけて運営をするだけで、伸び悩んでいたアクセスが上向いていくかもしれません。まずはお試しあれ。 池田豪彦
Narinari.comの代表。大学4年のときにNarinari.comを開設し、デジタルハリウッド、フリー、Yahoo! JAPANを経て、再びフリーで活動。Yahoo! トピックスでの経験を活かしながら、Narinari.comの運営に勤しむ。毎日更新が信条のため、一日たりとも家を空けることができず、旅行などに行けないのが悩み。食べることがとにかく好きな食いしん坊のため、Narinari.comの運営にもその嗜好が色濃く反映されている。誤字脱字が嫌い。「週刊アスキー」にて「ケータイが好き!」のコーナーを担当中。
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