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魅力は柔軟性,採用広がる「オープンソースでシンクライアント」

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(2006/01/20 高橋 信頼=IT Pro)

本コラム「今週のSecurity Check」で書いてきたように,例年通り,2005年もセキュリティに関する話題には事欠かなかった。そして,2006年もさまざまな話題がメディアなどをにぎわすことになるだろう。そこで,2006年最初のコラムである本稿では,昨年初頭に予測した「注目キーワード」をもとに2005年を振り返ってみたい。

「大手メーカー製のWindows XP Embededd搭載シンクライアントでは,セキュリティ・ホールが発覚した時エンジニアが1台1台パッチを当てる必要があるという回答だった。LinuxならCFカードの差し替えもしくは、CFカードの書き換えで,ユーザー自身の手で簡単にアップデートできる」(リクルートエイブリック),「Linuxなので,地元の業者からホワイト・ボックスPCを調達できた」(沖縄県浦添市),「USBメモリーにLinuxを格納しており,既存のパソコンに挿して起動すれば即座にLinuxシンクライアントになる」(NTTコムウェア)---シンクライアントのOSとしてLinuxに注目するユーザーが増えている。

ユーザーがLinuxを選んだ理由はコストではない。上記のコメントが示す,その柔軟性だ。管理コストを低減するための機能や,構成などを,一切の制約なくカスタマイズすることができる。技術力さえあれば“参入障壁”も低く,小規模な企業でもハードウエアを含めて提供できる。ローカルにデータを記録しない,外部記憶装置を接続させないといったシンクライアントとして必須のカスタマイズはもちろん,CR-ROMやUSBメモリー,コンパクト・フラッシュにOSを格納してそこから起動したり,OSをネットワーク経由でダウンロードするネットワーク・ブートなど,様々な形態で使用できる。

LinuxとしてもWindows端末としても使用

Linuxシンクライアントのおもな使用形態は3種類ある。一つはLinuxとして,その上で動作するFirefoxやOpenOffice.orgなどのアプリケーションを使用すること。もう一つはWindows TerminalServerやMetaFrameのクライアントを動作させて,Windows端末として使用する方法だ。さらに,サーバー上で動作するLinuxの画像をシンクライアントに表示して使用する,Linux端末としての使い方もある。MetaFrameのLinux版といった形態だ。

リクルートエイブリックは最初の,Linuxとして使用するシンクライアント導入の検討を行っている。モバイル環境で使用するため,ネットワークに接続されていない状態でも使用できなければならない。なおかつ,ローカルには一切,一時的なデータとしても情報を保存しないことが必要だった。「例え暗号化されていたとしても,紛失は紛失」(リクルートエイブリック 情報マネジメント室 プランニングマネジャー石津広也氏)だからだ。CD-ROM起動のLinuxであれば,それが容易に実現できる。また,セキュリティ・パッチも容易に適用できる。2006年3月までに20~30台を試験的に導入,評価結果によって営業担当者全員,200台以上に導入を拡大する。(関連記事)。

経済産業省が行っている教育現場へのオープンソースデスクトップ導入実験でも,Linuxとして使用するシンクライアントが採用されている。京都府京田辺市と岡山県総社市ではネットワーク・ブートによるディスクレス・マシンも使用する(関連記事プロジェクトのホームページ)。 [全文]

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