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情報漏えい事故の防止には,ユーザーの“ルール破り”やミスに注目せよ(2005/11/29 東山 栄一=NECソフト株式会社)
情報漏えい問題が特にクローズアップされるようになって3年ほどが経過している。この間,個人情報保護法の施行もあり,企業のセキュリティ・マネジメント体制は大幅に強化されてきた。しかし,実際には情報の盗難・紛失事故の発生件数は減っていない減。その原因としては,「ユーザーが禁止されている行為をしてしまう」「ユーザーがミスを犯してしまう」---の2点が挙げられるだろう。今回の記事では,「なぜこうしたことが起きるのか」「どのような対策を施せばよいのか」について,セキュリティ・マネジメントの観点から考えてみたい。 禁止事項やリスクを知らない情報漏えい事件というと,「ユーザーの悪意によるケース」を思い浮かべる方は少なくないだろう。実際,悪意による事件は発生している。しかしながら,事件事故の現実として,悪意による件数は比較的少ないことから,今回の記事では,ユーザーの悪意に起因する事件事故は検討対象から外した。 まず,「やってはいけないこと」をユーザーにさせている原因としては,大きく分けて以下の4つが考えられる。 (1)「やってはいけないこと」を知らない(2)顧客が喜ぶサービスを提供したいという気持ち(3)会社のためにやっているという勘違いの自負(4)自分だけは大丈夫という根拠のない自信 (1)については,そもそも禁止事項を知らないので,ユーザーに“罪悪感”は一切ない。(2)と(3)については,禁止されていることを知っていても,それをおこなうことのリスクを分かっていないために,業務の遂行を優先させてしまう。(4)についても,(2)と(3)と同様である。リスクが分かっていないために,根拠のない自信が生まれる。 これらのいずれについても,不足していることはユーザーへの「徹底的な周知」と言えるだろう。「やってはいけないこと」をさせないためには,禁止事項と罰則規定について十分な教育を実践する必要がある。 [全文]
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