![]() |
|
|
|
「自分だけは個人情報を漏らさない」と思っていないか(2005/09/05 福田 崇男=日経コンピュータ)
個人情報保護法本格施行から約5カ月。多くの企業が昨年から、規約の策定や社員教育の強化、情報システムの見直しなどの保護法対策に取り組んできた。企業の個人情報管理はより徹底されているはずである。しかし、4月1日以降も多くの情報漏洩事件が毎日のように報道されている。 そこに見え隠れするのは、「まさか自分が個人情報を漏らすことはないだろう」という油断だ。読者の中にも、そう思われている方は少なくないだろう。 筆者は8月上旬、情報漏洩に関する特集記事を執筆するため、4月1日以降に起きた情報漏洩・紛失事件を洗い出した。するとその数は、報道されているだけでも250件を超えた。この件数には、金融庁の指示による一斉点検で判明した、銀行や信用金庫など287金融機関の顧客情報紛失は含めていない。判明したのは6月末以降だが、実際に紛失したのは数年前のことだと考えられるからだ。 個人情報保護法が本格施行されたからといって、4月1日以降は情報漏洩事件が激減する、とは考えていなかった。しかし、これほどの数の事件が報告されるとは予想していなかった。保護法によって、個人情報が漏洩・紛失した場合は監督省庁への届け出が求められているので4月1日以前よりも事件が公になりやすくなった、という背景はある。それでも、単純計算で1日に約2件の漏洩・紛失事件が起きているというのは、驚きである。 未対策の企業だけが事件を起こしているわけではない。「個人情報管理のための業務ルールの順守や教育を徹底していたつもりだった」という企業は少なくない。実際、インテグレータやコンサルティング企業といった個人情報保護法に精通し、対策についてアドバイスする立場の企業も、相次いで顧客情報を漏洩・紛失する事件を起こしている。つまり、個人情報保護の観点からはよくないとはわかっていても、つい個人情報を外部に持ち出してしまったり、管理が甘くなったりするケースが少なくないのである。 [全文]
|
ネットビジネスTODAYをご愛読いただき誠にありがとうございます。当サイトは2006年4月からはnikkeibp.jpのビジネススタイル面(http://nikkeibp.jp/style/biz/)に統合させていただくことになりました。4月以降も継続する連載コラムは、ビジネススタイル面でお読みいただけますので、引き続きよろしくお願いいたします。 |
|