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フィルムコミックが作る新たなビジネス(2005/09/02 苗村 章夫=エイガアルライツ取締役プロデューサー)
ライツビジネスにおいてライツの出口を模索する動きが続いていますが、今年に入り映像から切り出した静止画を利用したビジネスが相次いでスタートしました。 「動かない映像」ビジネス「シネマンガ」をご存知でしょうか?一般的にフィルムコミックと呼ばれるこの出版カテゴリーでは、従来アニメの映像から切り出した静止画をコマ割り編集しフキダシの台詞をつけたコミックが主流を占めていました。しかし今年の6月TOKYOPOP(*)がスターウォーズの実写映像から切り出した静止画を使用した同種のコミックを発行したことにより、フィルムコミックにメジャーな実写映画を利用するという新たな出口が誕生しました。 映像を切り出し静止画として利用する試みはケータイの分野でもすすんでおり、今年の3月にはアニメ製作会社のトムスエンタテインメントが、アニメの映像から切り出した画面にフキダシの台詞や効果音をつけた「アニ読メ」というマンガ風アニメ静止画の配信をスタートさせています。 「アニ読メ」は原著作者側からみるとマンガライツの3次利用ということになりますが、一見するとマンガから始まったライツビジネスが元のマンガ的な利用方法に戻り、サークルが完結してしまったかのような印象を受けます。しかし上からみるとサークルに見えるライツビジネスのスパイラルは、横から見みるとまさに螺旋階段を登るがごとく進化していることがわかります。 多くのアニメはマンガライツを利用して製作されていますが、TVシリーズでは30分の放送枠に合わせるため原作とは異なる脚本が使用されます。アニメは映像と音を融合させた創作物であることは言うまでもありませんが、ストーリーの面から見てもオリジナル性を持っているわけです。そのライツを利用した「アニ読メ」が原作を利用したコミック配信などのビジネスと異なることは誰の目にも明らかでしょう。 [全文]
苗村 章夫
株式会社エイガアルライツ取締役プロデューサー。 1956年神奈川県生まれ。青山学院大学経済学部卒。80年サンリオ入社。百貨店・量販店などの一般流通営業に携った後、特販チームにてコンビニエンスストア向けオリジナル商品の企画・開発・販売を統括。96年以降は『スパイダーマン』『ピンクパンサー』などアメリカメジャースタジオ系の映画プロパティを利用した営業プロデュース及び著作権管理業務に携わる。2003年エイガアルライツ立ち上げに参画。現在は『コブラ』を始めとする漫画家寺沢武一の著作物を利用した出版や商品化、映像化などのプロデュースと著作権管理業務を手がけている。
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