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低迷するパチンコ業界をライツが救う(2005/08/11 苗村 章夫=エイガアルライツ取締役プロデューサー)
パチンコホールの店先で「北斗の拳」のスタンド式看板やポスターを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。そして実際にホールに入ってみると、北斗の拳のパチスロ機は全国約1万6000件のほぼ全店で見ることができます。 その他にもパチンコでは「大ヤマト」や「ウルトラセブン」、パチスロでは「鬼武者」や「銭形」などたくさんのキャラクター台が設置されており、今やキャラクター台はパチンコホールの定番機種となっています。 では大人のための娯楽であるパチンコやパチスロでなぜこれほどキャラクター台が増えているのでしょうか。 キャラクターの導入でパチンコ人口減少に歯止めパチンコやパチスロ機にキャラクターが使用され始めたのは今から10年程前の90年代初めからですが、当時3000万人ほどいたパチンコの参加者は99年には2000万人を切るまでに減少していました。 さらにパチンコはさまざまなエンタテインメント産業との競合により20代の参加者が思うように増えないという状況に陥り、参加者の中心層は30代後半にまで高まります。そして参加者が減少したにもかかわらず、ギャンブル性の高い機種の設置により増加傾向を示していた貸玉料も2001年にはついに減少に転ずることになったのです。 このような状況を打開するためゲームとしての楽しさを演出することが可能であり、また集客に有利なマンガやアニメのキャラクター台の開発に拍車がかかっていったのです。 その結果90年代に減少を続けていたパチンコの参加者は2000年に入り増加傾向を見せ始め、01年には若干減少したものの02年には参加人口・貸し球料ともに前々年を上回るまで回復しました。 ライセンサーは多額のロイヤリティ収入が見込めるあるアンケートによれば今後ライセンサーが力を入れていきたいビジネスの上位にパチンコとパチスロが入っています。その理由は大きく3つに分けられますが、まずはライセンス料収入の増加、次に宣伝広告によるキャラクターの認知度向上、そして二次利用マーケットの創造にあると思われます。 キャラクターを使用した商品化を行なう場合ライセンシーはライセンサーに対してロイヤリティ(使用料)を支払いますが、パチンコやパチスロは参加者が機械を購入するわけではないので通常商品とは異なる計算式が設定されています。パチンコにおいてヒットとされる2〜3万台を販売することができれば、ライセンサーは数千万円のロイヤリティ収入が見込めることになります。 [全文]
苗村 章夫
株式会社エイガアルライツ取締役プロデューサー。 1956年神奈川県生まれ。青山学院大学経済学部卒。80年サンリオ入社。百貨店・量販店などの一般流通営業に携った後、特販チームにてコンビニエンスストア向けオリジナル商品の企画・開発・販売を統括。96年以降は『スパイダーマン』『ピンクパンサー』などアメリカメジャースタジオ系の映画プロパティを利用した営業プロデュース及び著作権管理業務に携わる。2003年エイガアルライツ立ち上げに参画。現在は『コブラ』を始めとする漫画家寺沢武一の著作物を利用した出版や商品化、映像化などのプロデュースと著作権管理業務を手がけている。
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