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海外展開でライツも総合プロデュースの時代に(2005/04/18 苗村 章夫=エイガアルライツ取締役プロデューサー)
ここ数年、日本のマンガは海外でも高く評価されるようになりました。米国では「週刊少年ジャンプ」が「SHONEN JUMP」として出版されていますし、ポケモンも依然人気です。またハリウッドで製作される映画の原作に使用されるなど、マンガライツは出版事業以外へもビジネスの領域を広げつつあります。 海外のコミックコンベンションで知名度図る私たちは「コブラ」を始めとするマンガ家寺沢武一のライツを自社でプロデュースしている関係上、15年ほど前から海外でマンガのPR活動を自前で行なってきました。というとなにやら海外出版のプロフェッショナルのように聞こえますが、実はまったくの素人であり、当時日本のマンガが海外でビジネスになるなど考えられない時代であったため、自前でやるしかなかったというのが本当の理由です。 今でこそマンガは日本の文化を代表するコンテンツとして海外でも広く一般の読者に認知されていますが、私たちがPRを始めたころのマンガはごく一部のマニアのものであり、マンガコンベンションに出席していた欧米の作家の持つイメージも芸者やサムライの浮世絵の域を越えるものではありませんでした。 そのようなイメージを打ち破り、最新のマンガ情報を伝えようと思い行動に移したのが、マンガやアニメの情報交換の場である海外コミックコンベンションへの参加でした。特に1991年から98年にかけてはフランス、スペイン、ベルギー、香港、米国(サンディエゴ、サンノゼ、ラスベガス)のコミック展やコンベンションに招かれたのを機に、現地の作家やファンと交流を深めることに力を注ぎました。また94年には英国BBC放送の特別番組「MANGA」に、宮崎駿、大友克洋氏らと共にゲスト出演するなど、マンガの認知度向上のためさまざまな活動を行なってきました。 その結果ということであれば大変うれしいのですが、現在では毎月のように世界中のどこかでマンガの展示会やコンベンションが開催されるようになりました。海外におけるマンガの認知度は大幅に向上したといえるでしょう。 [全文]
苗村 章夫
株式会社エイガアルライツ取締役プロデューサー。 1956年神奈川県生まれ。青山学院大学経済学部卒。80年サンリオ入社。百貨店・量販店などの一般流通営業に携った後、特販チームにてコンビニエンスストア向けオリジナル商品の企画・開発・販売を統括。96年以降は『スパイダーマン』『ピンクパンサー』などアメリカメジャースタジオ系の映画プロパティを利用した営業プロデュース及び著作権管理業務に携わる。2003年エイガアルライツ立ち上げに参画。現在は『コブラ』を始めとする漫画家寺沢武一の著作物を利用した出版や商品化、映像化などのプロデュースと著作権管理業務を手がけている。
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