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衛星携帯電話は危機管理アイテム(2005/08/01 写真と文:三井 公一=サスラウ)
![]() カメラ:Nikon COOLPIX S1
7月下旬、関東地方を大きい地震が襲った。ビジネスやプライベートでの安否確認の通信が殺到、携帯電話網は輻輳し使い物にならなかった。こういう緊急時には衛星携帯電話が頼りになる。携帯電話の地上基地局が打撃を受けても、衛星を補足できる天空を見渡せる場所にいて、端末の電池があればほぼ間違いなく通信が出来るのだ。衛星のキャパシティも現状なら輻輳の心配もない。お互い衛星電話ならなおさら心強い。 インマルサットとイリジウムという二つの衛星携帯電話を取り扱っている、KDDIネットワーク&ソリューションズ社によると「引き合いは自治体を中心に増えてきている」という。災害時、緊急時の連絡用に導入が進んでいる模様だ。近年、端末の高性能化・小型化が進み、端末価格や通信料金もリーズナブルになっているのもその理由だろう。 インマルサットの第4世代衛星を使ったサービス、インマルサットBGAN(Broadband Global Area Network)はビジネスにおいても魅力的な存在になってきている。緊急時のバックアップだけでなく、最高データ通信速度が492kビット/秒(オプションで帯域保証もあり)と高速で同時に通話も可能と、通信環境が整備されていない海外地域でのビジネスでも十分使用できるスペックだ。通信料金もプラスチック・ローミングとさほど差はない。 NERA社の A4 サイズの端末だと重量も約1Kgと海外出張時にも気軽に持ち運べるサイズとなっているし、Bluetooth対応なのでホテルの窓際に端末を置いて、Bluetooth内蔵のノートPCでデスクからインターネット接続ということも可能だ。(写真右側の端末) またHNS社の端末は Wi-Fi のベースステーション機能を搭載しているので、複数台のWi-Fi搭載PCから同時にインターネット接続を共有できる。ビジネス進出拠点のオフィスの通信インフラが整っていない場合や、地上通信網がダウンしてしまった際に は非常に心強いだろう。インマルサットBGAN は 2006年秋に全世界対応となる予定。通信料金も本年秋の本格サービスインに向け調整中だが「比較的低く抑えたい」(KDDIネットワーク&ソリューションズ社)ということだ。最近、災害やテロなど物騒だが、危機管理アイテムとして衛星携帯電話もそのうち個人が普通に持ち歩く時代になってくるのかもしれない。
三井 公一
フォトグラファー。有限会社サスラウ、サスラウ・インコーポレイテッド代表。 在学中よりスポーツ新聞や写真週刊誌の撮影に従事。朝日新聞社出版写真部を経てフリーに。Macと出会う。 日産自動車のウェブサイト「羅針盤」の制作に参加し、ルマン24時間レースやウェブマガジンなど写真やビデオ映像を使用したコンテンツに関わる。 現在、有限会社サスラウとサスラウ・インコーポレイテッド代表。www.sasurau.com
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