日経BP ネットビジネスTODAY
ホーム > オープンソースウォッチ 無料メールサービスに登録 ニュースをRSSで購読 コラムをRSSで購読
ネットビジネスTODAY連載コラム
今日の新着記事
アップトゥデート
今日の最新ニュース
ニュースウォッチ
RSSフィード・パブ
気になる海外ニュース
フォトレポート
今,読み中!
インタビュー
事例
ネット法律相談所
ケーススタディ
ネットビジネス成功の方程式
マーケティング/ブランディング
入門「ブログマーケティング」
Webマーケティングの近未来
インターネットで顧客をつかむ
マーケットデータ
マネジメント
Webガバナンス
ネット社会の情報リスク
ライツマネジメントの現場から
テクノロジ
オープンソースウォッチ
セキュリティウォッチ
Presented by

「GPL違反,米では内部からの指摘も」――米Black Duck Software CEO 兼社長 Douglas Levin氏

logo
(2005/07/15 聞き手:高橋 信頼=IT Pro)

Frank Mayer氏 オープンソース・ソフトウエアのソースコードを改変したりその一部を利用したりする際には,そのライセンスに対する理解が欠かせない。GPL (General Public Licence)では,ソースコードを改変した場合,他社にバイナリを配布する際ソースコードも入手可能にしておかなければならない。またBSD Licenceの場合,ソースコード公開の義務はないが,ソフトウエアを使用していることを明記しなければならない。ソースコードにオープンソース・ソフトウエアのコードが含まれているかどうか検査するASPサービス「ProtexIP」を提供している米Black Duck Software CEO 兼社長 Douglas Levinに,欧米での状況について聞いた。

――米国で,オープンソース・ライセンスに関する訴訟は起きているのですか。

いくつかの問題が起きています。オープンソース・ライセンスに直接関連するもの,間接的に関連するものがあります。直接関連するものは,米 Cisco Systemsであった問題(編注:Ciscoが買収したLinksysがルーターにLinuxを使用していたが,ソースを公開していなかった。2003 年にソースコードを公開して解決した)や,スウェーデンMySQLと米Progress Softwareの間の訴訟(編注:MySQLがGPLで配布したソフトウエアをProgress Softwareが製品に使用したが,ソースを公開していないとして,MySQLがProgress Softwareを訴えた。2002年に和解で決着)などです。ちなみにSCO Groupによる訴訟の主な部分は,SCOとIBMの間の契約に関するもので,オープンソース・ライセンスに関するものはごく一部です。

ドイツでは,英語で書かれたGPLに,ドイツで強制力があるかどうかを判断する訴訟の判決が最近ありました。一審の判決は「強制力がある」というものでした。判例が出たことで,他の国での判断にも影響があるでしょう。

カリフォルニア州では,10件の訴訟が裁判所外で和解しました。GNUソフトウエアを開発しているFSF(Free Software Foundation)や,Apache Web ServerをASF(Apache Software Foundation)が,企業に対し「オープンソース・ソフトウエアを製品に利用しているが,ライセンスを侵害している」というレターを企業に送ったものです。和解条件は公開されていないので,どのように決着したのかは分かりません。(編注:GNU GPLでは,ソースコードを改変した場合,バイナリを配布する際ソースコードも入手可能にしておかなければならない。またBSD Licenceの場合,ソースコード開示の義務はありませんが,著作権表示を明記しなければならない)

――なぜ侵害していることがわかったのでしょう。

ある組み込みシステムの場合は,リバース・エンジニアリングにより判明しました。プログラムをリバース・エンジニアリングにより解析したところ,オープンソース・ソフトウエアのコードが含まれていることがわかりました。

もう一つは内部告発です。企業のエンジニアがFSFやASFに「この会社はライセンスに違反している。オープンソース・ソフトウエアのコードを利用して製品を作っていながら,コードを公開していない。あるいは,オープンソース・ソフトウエアのコードを使用していることを明記していない」というメールを送ったのです。ニュース・サイトのSlashdotに投稿して告発したというケースもあります。

――ソースコード開示の義務が生じる以外の影響はあるのですか。

訴訟ではありませんが,こんな例もあります。

IBMは2003年,グリッド・コンピューティング技術のThink Dynamicsを買収しました。当初買収金額は6500万ドルで交渉が行われていましたが,最終的に4800万ドルになりました。その理由は, Think Dynamicsのソフトウエアに多くのオープンソースのコードが使用されていたからです。IBMがThink Dynamicsのコードを調べたところ,100近いインスタンスにオープンソースのコードが使用されていました。オープンソースのコードはフリーです。そのことが,買収金額が下がった理由になりました。

バックナンバー
Net Business Solutions

ネットビジネスTODAYをご愛読いただき誠にありがとうございます。当サイトは2006年4月からはnikkeibp.jpのビジネススタイル面http://nikkeibp.jp/style/biz/)に統合させていただくことになりました。4月以降も継続する連載コラムは、ビジネススタイル面でお読みいただけますので、引き続きよろしくお願いいたします。

このサイトについて
「日経BP ネットビジネスTODAY」へようこそ! 本サイトは、毎日更新のオリジナル記事に加え、nikkeibp.jpIT Proからの厳選情報を満載してお送りします。ぜひ、毎日チェックして、ネットビジネスの「今」をつかむためにお役立てください。
nikkeibp.jp/IT Proロゴ
無料メールサービス
本サイトの無料メール会員にご登録いただくと、購読者様に向けた最新情報が満載のメールニュース(HTML)をお届けします。今すぐご登録を!
無料メールサービスに登録
RSS配信サービス
本サイトは、RSS配信をご購読いただくことにより、お手元で常に最新の更新情報を入手可能です。ぜひご利用ください。
RSSを購読
ホーム > オープンソースウォッチ 無料メールサービスに登録 ニュースをRSSで購読 コラムをRSSで購読