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「93.5%がクレジットカードのセキュリティに不安」(nikkeibp.jpアンケートから)

(2005/02/03 まとめは、藤中憲人=nikkeibp.jp編集)

nikkeibp.jpアンケートにご回答いただいた皆さん、まことにありがとうございました。nikkeibp.jpアンケートは、ニュースなどで話題のテーマ、ビジネスパーソンの注目が集まっているテーマなどにフォーカスして、読者の皆さんのご意見をうかがい、その結果をWebサイトのコンテンツとして公開していく企画です。

13第12回のテーマは「クレジットカード」です。欧米に比べて日本ではクレジットカードの利用が進んでいないと言われます。今回のアンケートでは、クレジットカードに対してどのような意識をもって、どのように使っているかを調べました。

回答者の大半が複数のクレジットカードを所有しており、ほとんどの方が日常的に利用していました。スキミングなどのカード犯罪が多発しているせいもあり、クレジットカードに対する要望として93.5%の回答者が「セキュリティの強化」を挙げたのが印象的でした。以下、調査結果の詳細をお伝えします。

影響大きい「現金払いとの価格差」

クレジットカード所有枚数まず、クレジットカードの所有枚数ですが、4〜5枚が最も多く28.9%、次いで3枚が21.3%、2枚が20.0%と、2〜5枚で約7割を占めました。6枚以上という回答も16.1%ありましたが、1枚だけという回答は11.4%にとどまっており、ほとんどの回答者が複数のカードを所有していることがわかりました。「持っていない」との回答はわずか2.3%でした。

クレジットカードを持っている回答者にどの程度利用しているかを尋ねました。最も多かったのは、「ある程度以上高額の場合だけ」(51.9%)で、「少額でも極力利用するようにしている」(35.5%)をかなり上回りました。

「海外で買い物するとき」(33.2%)、「現金が足りない時だけ」(25.4%)、「公共料金の引き落とし」(21.1%)といった限定した場面での利用も多く、自由記入による回答では「インターネットショッピングの決済」「ETCの決済」といった特定用途も目立ちました。

では、クレジットカードを使わない要因とは何なのでしょうか。最も多かったのが「現金払いの場合と価格が異なるから」で42.9%でした。表向き二重価格ではなくても、「小売店などのポイント還元サービスの対象にならないから」(17.3%)という場合もあり、価格の問題がクレジットカード利用拡大をさまたげる大きな要因となっているようです。

クレジットカードで支払いをしない理由

価格に次いで多かったのは、「カード情報の盗用が怖いから」(37.0%)、「少額で使うと店員が面倒に感じそうだから」(36.4%)といったあたり。「借金するのと同じ印象があるから」という意見は17.6%とまだかなり残ってはいるものの、クレジットカードは決済手段のひとつという認知が高まってきたと考えられます。

よく使う支払い方法そういった意識を反映するかのように、カード利用代金の決済には、94.4%が「一括払い」を選択しています。もちろん一括払いだから借金ではない、とはいえませんが、明らかに借金という性格が強い「分割」は1.9%、「定額リボ払い」は3.3%と、いずれもごく少数でした。

今回クレジットカードとの比較のために、銀行のキャッシュカードで決済するデビットカード(J-Debit)の利用実態をきいてみました。最も多かった回答は「知っているが使ったことはない」の67.2%。次いで「使った経験はある」(14.3%)、「ときどき使う」(9.0%)という結果でした。「知らない」との回答はわずか7.4%だったものの、「頻繁に使う」はわずか1.7%にとどまりました。

ただ利用実績は少ないものの、認知度はかなり高くなっています。すでに「引き落としがすぐに確認できるのでクレジットカードよりもデビットカードを多く利用している」(東京都、専門職、40代)という回答者もいるため、今後利用が拡大していく可能性は十分ありそうです。

6割以上がポイントを意識

カードに付帯するサービスとしてすっかり定着したのがポイントプログラムです。今回の調査では、なんと61.4%が「ポイントを意識して使うカードを選択している」と回答しています。「ポイントプログラムを知らない」との回答はわずか4.4%でした。

ポイントの使い方では、「商品に交換」が最も多く51.5%。次いで「ギフトカードやハイウェイカードなどの金券類に交換」が36.8%。「航空会社のマイレージなどに交換」が19.1%、「キャッシュバック」もほぼ同程度の18.5%となっています。また、「貯まったポイントを交換し損なう」との回答は15.0%でした。

ポイントプログラムの利用法

ポイント以外にもカードには様々な付加サービスがあります。それらの利用意識について尋ねました。最も使われているのが、ショッピングなどの割引サービスで66.2%でした。

「デパートや量販店などが、自社カード提示による割引サービスをつけていることが多く、どうしても店ごとにカードを作ることになってしまう」(神奈川県、事務職、50代)との意見があるように、これが複数のカードを所有する要因ともなっています。

利用したい付加サービス

海外旅行には欠かせない「旅行や盗難などの保険」(55.1%)やカード利用者限定の「各種プレゼント」(49.3%)などは約半数が利用意向をもっています。また、「公共料金支払いサービス」(30.6%)、「旅行や宿泊の予約サービス」(30.0%)、「コンサートなどのチケット予約・購入サービス」(23.8%)、「自動車トラブル時のロードサービス」(20.2%)といったサービスも確実にニーズがあるようです。

付加サービスについては「“付加サービスの選択”方式を採用してはどうか、私は旅行をするので保険だけ充実してほしい、他のサービスは不要である」(埼玉県、経営・管理職、50代)という意見もありました。

カードの多機能化、期待度No.1は公共交通機関とのジョイント

ICカードの登場などもあって、クレジットカードの中に複数の機能を容易に搭載できるようになってきました。既にプリペイドカード一体型クレジットカードなどが登場しています。実際にどんな機能が望まれているか調べてみました。

いちばん多かった回答は「Suicaやパスネットなど公共交通機関のカード」の55.6%でした。JR東日本の「Suica」などで既に実用化されており、今後いちばん普及が期待できそうです。

次いで、「銀行や郵便局のキャッシュカード」(47.4%)と「小売店などのサービスポイントカード」(45.2%)がほぼ半数程度。「ハイウェイカード」(31.2%)、「Edyなどのプリペイドカード」(30.4%)といったあたりも、かなりの需要があるようです。

クレジットカードと一体化すると便利な機能

このほか、カードへの複数機能搭載に関しては、以下のような意見が寄せられています。

  • 「1枚のカードに複数社のクレジット機能を載せてほしい」(埼玉県、経営・管理職、50代)
  • 「理想は1枚のカードに自分の好きなカード機能を持たせるオールマイティなカード」(東京都、学生、20代)

「セキュリティ強化」の要望が他を圧倒

今後のクレジットカードに対する全般的な要望をきいたところ、他を圧倒したのが「セキュリティの強化」でした。何と回答者の93.5%が、この項目を選択しています。スキミングの横行や、インターネットでのカード番号盗用・不正使用などで、不安が高まっているようです。

クレジットカードサービスに望むこと

この件に関しては、非常に多数の意見が寄せられています。以下に代表的なものを列記します。

  • 「写真や指紋認証などの所有者本人確認を強化すべき」(神奈川県、技術職、50代)
  • 「裏にサインをする必要が分からない。落としたときに悪用されてしまう」(岐阜県、事務職、30代)
  • 「店員がカード裏のサインを確認しない、またはサインする前にカードを返す店がある」(東京都、技術職、20代)
  • 「店員がカードを店の奥へ持って入り伝票を作成して来る事がある。奥で番号を控えたりしてないか心配」(千葉県、男性、60代)

セキュリティに次いで多かった回答は「年会費を安くしてほしい」の65.9%でした。流通系など年会費無料のカードもあるにもかかわらず、多くの回答者が有料のカードを利用しているようです。ただ、自由意見をみると、会費そのものではなく、むしろサービス内容への不満があるように思えます。

  • 「年会費の高額なクレジットと無料のクレジットカードでサービスに差がないように感じる」(神奈川県、技術職、40代)
  • 「ゴールドカードを使っているが、年会費に見合うだけのサービスは受けられていないし、ステータスも感じない」(愛知県、経営・管理職、50代)
  • 「年会費が少し高額でも、セキュリティの強化と不正利用された場合の保険制度の確立を望む」(滋賀県、自営業、50代)

といった指摘がありました。

年会費に次ぐ要望はぐっと数が減り、「利用できる場所をもっと増やして欲しい」(32.9%)、「サインなしで簡単に決済できるようにしてほしい」(27.1%)、「分割/リボ払いの手数料を安くしてほしい」(21.1%)となっています。日本でもかなり利用できる場所は増えてきましたが、コンビニエンスストアや病院など、まだ対応が行き届いていないところもあり、クレジットカード利用環境のさらなる整備が必要といえるでしょう。

【調査の概要】

調査期間 2005年1月18日〜24日
回収件数 5667件
告知方法 nikkeibp.jpトップページのバナー
性別   男性91.3%、女性7.4%、無回答1.3%
年齢   24歳以下:1.3%、25〜29歳:6.4%、30〜34歳:13.4%、35〜39歳:16.3%、40〜44歳 18.2%、45〜49歳:14.2%、50〜54歳:9.8%、55〜59歳:8.1%、60〜64歳:6.0%、65〜69歳:3.9%、70歳以上:2.2%、無回答:0.2%
調査主体 nikkeibp.jp編集、日経BPコンサルティング
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