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Q.MS、Yahoo、Googleまでが協力する中国ネット検閲の是非(2006/02/15 鼎 博之 弁護士)
第20問 マイクロソフトやヤフー、グーグルまでが、中国国内の言論規制を相次いで遵守するためにプログの内容や検索できる言葉に制限を加えているそうですが、なぜ、米国内で許されない検閲を許容しているのでしょうか。 A.中国だけを例外に言論の自由と異なる基準を認めることには重大な疑念 「あまの原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも」 これは、百人一首に入っているあまりにも有名な阿倍仲麻呂の歌である。阿倍仲麻呂は、716年、わずか16歳で遣唐使として唐に留学し、刻苦勉励の後、37年後、53歳の年の753年、いよいよ帰国することが決まり、その惜別の宴で、故郷の奈良を懐かしんで、この歌を詠んだといわれている。 遣唐使の時代には、中国は仏教文化の繁栄を謳歌しており、世界中のありとあらゆる国と地域から留学生が集まっていたという。唐の高僧鑑真は、10年間の間に5回も日本を訪問しようとしたが、その度に遭難に遭いその希望を果たせず、遂に6度目にしてようやく日本に辿り着き、仏教布教のために唐招提寺を開いたことは歴史上の大いなるエピソードである。 振り返って、現代に至り、インターネットサービスプロバイダー(ISP)も、中国でのビジネス展開を急いでいる。 第10問で、グーグルが、2005年7月初め、元マイクロソフトの検索技術担当のヴァイスプレジデントKai-Fu Lee氏を中国に開設する研究開発センターの開発責任者に引き抜いたことを記載した。このことで、マイクロソフトがグーグルに対し、競業禁止、守秘義務違反で訴えを提起した事件は、ISPをはじめとする各社が中国という巨大市場をターゲットにしているという事情が背景に存在する。 中国のネット利用者は、2005年12月31日現在で、1億1100万人に達し、2004年から2150万人も増加しているという報告がある。 しかしながら、ネットユーザーの増加にかかわらず、インターネットにおいて必須の原理・原則である言論の自由は、中国においては極度に制限されている。 マイクロソフトが中国政府批判のブログを削除元CNNのレポーターであったレベッカ・マッキノン(Rebecca MacKinnon)によると、2005年12月31日、中国政府に対して歯に衣着せぬ記事を掲載していたMichael Anti ( Zhao Jingとも呼ばれていた)のブログを、マイクロソフトが、MSNサーバーから削除したことを明らかにした。 Micheal Antiは、最近、広東州において、火力発電所建設のために土地を収用した事件に関して農民が抗議した事件を掲載したBeijin Daily Newsの編集者が解雇された事件で記者達を擁護した。 1月4日、ZDNetUKによると、マイクロソフトのプロダクトマネージャーMichael Connollyは、そのブログの中で「MSNでは、製品及びサービスが、国内外を問わず法律や規範、業界慣行を遵守するよう配慮している。 多くの国が、オンラインサービスを提供する企業に法律や規制を適用し、国内ユーザーが安全にインターネットを利用できるように図っている。そうした中には、中国のように、独特な事項に関する法規制を運用する国もある」と述べている。 マイクロソフトの社内ブロガーRobert Scobleは、失望したと述べ、「MSNで働く仲間には悪いが、彼らが国家の回し者と化している現状には賛成しかねる。アルゴリズムを用いてブログから一定の用語を抽出することと、政府の手先となりブロガーが執筆した全記事を検閲することとは全く別物だ」と述べている。 next:ヤフーも中国当局の言論統制に協力・・・
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