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Q. ブログの総括と2006年の展望は?(2005/12/13 鼎 博之 弁護士)
第17問:2005年は、日本におけるBlog(ブログ)普及元年と呼んでもいいと思われるほど、ブログが活況を呈しましたが、今後ブログはいかなる展開を迎えるのでしょうか。 A:会社ブログ、個人ブログとも活況を呈するが倫理基準なども問題に 今回は、4月から開始したネット法律相談所の本年最後の回答となるので、今年のネット界における一番の話題となったブログの総括と今後の展望をしてみたい。 数年前までは、個人が、わずかの費用で何百万人に対して情報を発信することは不可能であったが、インターネット、さらにはブログの普及のおかげで、1個人が何百万人に対しても簡単に情報を発信することが可能となった。総務省の「情報フロンティア研究会」の調査によれば、2005年3月末の国内ブログ利用者は、335万人に達し、ブログ閲覧者も1651万人に達したと予測される。 同省の分析では、2年後にはブログの利用者が2.3倍の約782万人に、閲覧者も3455万人に拡大すると試算されている。この数字は既に本欄で紹介したが、ブログ閲覧者が日刊新聞紙のそれに近づき、さらにそれらの読者数を凌駕する状況となったことで、ブログの社会的影響力がますます高まるであろうことが予想できる。 米国ではブロガーが報道機関として認知既に欧米では、ブロガーが報道機関のひとつとして、社会的な勢力を持ち始めており、米国大統領選挙戦の民主党大会の取材を許可されるほどその社会的認知度が高まったのを始め、さらに、2005年3月には、ブロガーが、初めてホワイトハウスに出入りするプレスパスを取得するまでに至った。 ブロガーが、ホワイトハウスのプレスとして認知されたということは、ブロガーがジャーナリストの一員として承認されたということであり、このことは、逆に、草の根ジャーナリストとしてのブロガーが、アメリカ国内にその何百倍、何千倍も存在し、同時に、このようなブロガーによって作成されたブログを閲覧する読者が、その何倍も存在することを示している。 本来、報道とは身近な街の話題を提供する媒体として始まったわけだが、新聞、ラジオ、テレビと巨大メディアが登場するようになると、読者との距離が一気に遠くなってきて、読者の声が書き手に届かなくなってきた。そこで、読者がむしろ情報発信者になるという参加型メディアが重要になってくることとなり、身近な日常の話題を扱うブログが読者の興味を引くことをなったものと思われる。 その結果、ニューヨークタイムズのような既存メディアも次々とブログを立ち上げ、12月にも、映画など娯楽分野での新らしいブログを立ち上げるに至っている。 日本でも夕刊フジなどのブログが登場し、活字メディアもブログという新しい表現方法に取り組んでおり、夕刊フジも月間100万ページビューを記録するなど、確実に読者を掴んでいる。 ビジネスに浸透するブログ活用一気に人気の出たブログをビジネスに活用するのは当然のなりゆきであった。会社の宣伝に社長自らがブログを駆使するのは、媒体としてのブログとして一番利用しやすい手段である。 ライブドアの堀江社長やニフティの古河社長、サイバーエージェントの藤田社長「渋谷で働く社長のブログ」、同名の女性社長版「渋谷で働く女社長のブログ」などは社長自らが一番の広告塔であるということを示している。 また、ブラザー工業の社員が会社名、社員名を実名で出して、商品の説明や様々な商品情報を提供している「ブラザー社員のブログbrotherhood」や「日産ティーダ公式プログラムTIID BLOG」は、同社マーケティンング本部の山本氏が、「シートの触り心地やリアシートに座わったときの広さ」などこまやかな情報を伝達している。 これらのブログは、販売担当者が実名で商品情報を消費者に提供し、その反応を即座に受け取ることができるということで、消費者との相方向のコミュニケーションを図ると言う目的で作られた、新しい会社の情報提供手段である。 next:商品情報の提供手段としてのブログの信憑性…
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