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Q. Google Library プロジェクトは著作権侵害か?(2005/11/15 鼎 博之 弁護士)
第15問:Googleが、アメリカやイギリスの大学図書館や公共の図書館に所蔵されているすべての書籍をネットで見ることができる「Google Library プロジェクト」を立ち上げたそうです。利用者としては歓迎すべき企画ですが、著作権法上の問題はないのですか。 A:公正な目的のための複製は著作権侵害にならないフェアユースが適用されるかが焦点に Googleは、2004年末、ハーバード大学、スタンフォード大学、ミシガン大学、オックスフォード大学及びニューヨーク市立図書館所蔵の書籍をスキャンしてデジタルインデックスを作成するという「Google Library プロジェクト」を発表した。 このプロジェクトは、「Googleプリントプログラム」の一環であり、読者が探したい本を簡単に見つけることができるということを目指している。 つまり、あらゆる言語で記載されたすべての本のバーチャルな総合カタログを作成することにより、読者が読みたい本の検索を可能にすると同時に、出版社側も新しい読者を開拓することができることを意図している。そして、究極のゴールは、世界中の本をデジタルカタログにより検索可能にするという壮大なものである。 米国作家連合と米国出版社協会がGoogleを提訴このプロジェクトは2つの側面がある。まず、第1は、出版社に関するもので、出版社と共同で、本のタイトルを検索可能にし、購入を便利にするというもの。検索結果ページに出版社の広告を出し、ほとんどの収入は出版社に帰属するというものである。 そして第2が、上記のライブラリープロジェクトで、上記の図書館所蔵の本を出版社や著作権者が特に拒否しない限り、すべて、全文をスキャンするというもの。対象となる本の著作権の保護期間が切れていた場合、読者は全文を見ることができるが、著作権の存続期間中の場合、検索されるキーワード前後の最少限の内容か、いくつかの文章、あるいは抜粋のみが表示されるという取り決めになっている。 Googleは、当初上記の五つの図書館に所蔵されている蔵書のスキャン作業を2005年8月に開始するとし、著作権者が本をスキャンされることを希望しない場合には、拒否(オプトアウト)できるとした。このため8月からのスキャン作業を11月まで延期するとしていたが、11月に入ってもGoogleによるスキャン作業は停止したままである。 それというのも、9月に入り、米国作家連合(Authors Guild)が、Googleのプリントプロジェクトに対し著作権法違反を理由に訴訟を提起し、10月に入り、米国出版社協会(Association of American Publishers)(AAP)も、Googleを訴えたからである。 AAPは、「作家も出版社もグーグルの検索エンジンの有用性を認識しており、Googleプリントプログラムは、素晴らしい情報源であるが、現在の計画では、Googleは、作者や出版社の財産を無償でダウンロードさせることによって、何百万ドルもの利益を得ようとしている。」と主張している。 Amazon、ランダムハウスが相次ぎネットの書籍閲覧事業に参入一方、11月3日、Amazon.comは、Amazon Pagesプログラムを立ち上げ、「デジタルブック販売プロジェクト」を開始すると発表した。これにより、読者は来年から、オンラインでページごとあるいは、書籍の全文を読むことができ、ページごとに料金を支払うことになる。 これは、いったん、紙に印刷された本を購入した場合、追加の料金を支払って、いつでもどこからでも、ネットで書籍を見ることができることを可能とするビジネスモデルである。クッキングブックのような場合、必要なレシピを必要に応じて検索し、該当ページだけを印刷するようなことも可能である。場所を限定しないので、ネットにアクセスする環境さえあれが、いつでもどこでも本を見ることができることになる。 また、大手出版社ランダムハウスも、ネットで書籍を見ることができるビジネスモデルを構築すると発表した。 next:Yahooの「Internet Archives」は著作権切れの書籍が対象…
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