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「ソースコードを見せて,と創業者のラリーとサーゲイは言うんです」---Google アンジェラ・リー氏

考えた人が最後までやる

---研究エンジニアと開発,保守エンジニアの区別はないんですか?

区別はありません。作った人が最後まで面倒を見るのが一番効率がいい。考えた人が自分で作って,リリースして,ケア(保守)していく。一段落したらまた次のプロジェクトに取り掛かるというサイクルです。

次の人に渡して「じゃぁ,よろしく」だとつまらないし,みんな責任を持たなくなっちゃうじゃないですか。

(創業者の)ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンが昔から言ってるんですよ。「大きな会社ってヘンだよね」って。

大企業になると,なぜかみんなが専門家になりますよね。それで人が増えた分,やることが増えるかという,増えない。「それって変だよね。そんな会社にはぜったいしたくない」っていうのが創業者の今でも変わらぬ信念です。

昔からそう言っていたんですが,で,Googleが5000人以上になってどうなったかというと-----昔のままなんですよ。プロジェクトのチームの数は,みんな10名以下です。

それで5700名の半分がエンジニアですから,ものすごい数のプロジェクトが動いている。とにかくプロジェクトを小さくするのが理想になっています。10名以下じゃないと意思決定できない,というような。だからこれだけの規模になっても,まだスタンフォード(大学)にいるような雰囲気です。

イントラネットに誰でも見れるプロジェクト・データベースがあって,そこにプロジェクトの目的やメンバーや大まかなスケジュールが書いてあるのですが,ラリーやサーゲイもそれを見ていて,今でも現場にレビューに来ます。来ると「説明はいいからソースコードを見せて」と。そのほうが早いからと(笑)。マウンテンビュー(の本社)では今でもふらっと来ては現場のエンジニアと議論したりしています。

---東京ではどんな研究開発をやっているのですか?

すごく幅広いですね。これ,とは言えない。もちろん日本語の取り扱いに関する研究開発をやっていますが,マウンテンビューでも日本語を扱っている。

---日本では,自分たちの専門以外に踏み込もうとしない。例えば画像認識なら,私の仕事はアルゴリズムで,そのインタフェースの外の実装はほかの人の仕事、となる。

全体で考えないとプロダクトはできない

画像認識なら,アルゴリズムだけでなくソフトウエアもハードウエアも必要ですよね。全体で考えないとプロダクトはできないという考え方があります。

Googleでは,書籍のスキャンニングを手がけていますが,画像認識ソフトウエアの専門化がハードウエアの担当者といっしょになってやっています。「ソフトウエアの限界はここまでだから,ハードウエアでカバーしてよ」とか。ハードも自分で作っているわけではないのですが,カスタマイズしています。

---アメリカでは自前主義にあたる言葉はあるんですか?

うーん,Do It Yourselfかな。こう言うと日曜大工みたいですけど,でもGoogleも日曜大工に近いかもしれません(笑)

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