うつ病Q&A
うつ病Q&A

2012年12月16日に開催された「メンタルヘルス・シンポジウム 2012 東京」。会場参加者から寄せられた質問に、パネリストの先生方にお答えいただくコーナー。11回目は、メディカルケア虎ノ門院長であり、うつ病リワーク研究会代表世話人の五十嵐良雄氏に回答していただいた。

製造業 技師/コンサルタント 男性

病状の改善度を明確にするために客観的な数値などを算出することはされていますか。また、そのような手法はありますか。例えば、アンケートを採って、先月は50ポイント、今月は100ポイント。100ポイントを超えたので復職にゴーサインを出すとか…。私はシステム開発、プログラム開発をしていますが、常にリスクを計るため、ポイント数をチェックしています。

これはかなり専門的なお話になります。例えば、本人が実際にどのような生活をしているのか、主治医にはなかなかわかりません。何時に起きて、何時に寝て、日中はどのくらい、どんなことをやっているのかを紙に書かせる方法はよくあります。こちらとしては、本人がそう書けば、その通りやっているのだろうと信じるしかありません。

デイケアに通っていれば、来ている間のことは十分にスタッフが確認できます。寝ていてもわかるし、ほとんど話をしない場合や、逆に話をし過ぎる場合も全てチェックできるので、このスタッフの評価が産業医に届けられます。

ただし、それは病状の改善度とはやや違って、会社で働けるかどうかのチェックです。どれだけ遅刻せずに来たか、ある集団に入ったときに、その中で役割分担ができるか、自分の責任をきちんと果たせるか、周りの人にも注意を払って共同作業ができるかということが大事です。

また、楽しいことばかりではなく、嫌なこともある中で、心理的にどれだけ安定しているかも掴んでいます。ただ、それを数値化するのはなかなか難しく、せいぜいABCランクぐらいでしか評価ができません。このような評価はうつ病リワーク研究会のホームページにも掲載しているので、どのようなポイントを確認しているのかを見ていただければと思います。

○うつ病リワーク研究会
http://www.utsu-rework.org