うつ病Q&A
うつ病Q&A

経営コンサルティング メンタルヘルス研究所所長 男性
職場不適応の人が元の職場に復職した後に再発するのは、ある意味当然のことと思えます。仕事に対する意識やスキルの大幅な変革があるか、職場を変えるかなど、抜本的な手立てが必要ではないでしょうか。そういう意味では、リワーク施設において、医療系以外のビジネス系のスタッフを組み入れ、ビジネススキルのトレーニングを行うことや、キャリアカウンセリング、転職相談などを実施することも方策の一つと思いますが、いかがでしょうか。
また、仕事には高度な判断を要する仕事、単純な作業を繰り返す仕事など、いろんなタイプがあります。ところがリワーク施設で行っているプログラムは、似たりよったりです。もっとリワーク施設の専門化が必要でないかと思いますが、いかがでしょうか。

医療系のリワーク施設は、あくまで「治療」の一環として、個人の復職阻害要因の検討と改善を図るものと考えています。復職阻害要因として、本人の仕事に対する意識やスキル、対人関係などのどこに問題があるのかを見極めるのが、第一の目的です。そして、個別・集団プログラムを実施し、その阻害要因の改善を図るのが第二の目的です。つまり、リワーク施設は、「復職して働ける、心身の状態に戻すこと」が治療目標です。

相談者が述べられている、ビジネススキルアップ、キャリアカウンセリング、転職相談、高度な判断を要する仕事への取り組みなどは、すでに「うつ病」が改善し、十分に働ける状態に戻っている人に対する、さらなる働きかけであり、復職を目的とする、リワーク施設の対象範囲を超えています。

確かに、職種によって必要なスキルは異なるため、その職種に必要なスキルの改善度を評価できる、専門化したリワーク施設があればよいと思いますが、今はそこまで専門化するだけの施設数もありません。また、職種に関係なく、「復職できるために必要な心身の状態」に回復させるためのプログラムは、それほど内容に隔たりはないと考えます。