うつ病Q&A
うつ病Q&A

市役所 保健師 女性
うつの復職準備のため、中部精神保健センターや地元の診療所(5~6人のグループによる認知療法)、立川市の復職プログラムの訓練校(企業に勤めている人向け)などに夫婦で見学に行きました。しかし、作業内容が木工やクリーニング、日記をつけて発表する、プログラムを自分で選んで、パソコンや運動を行うなど、そのどれも本人はやりたくないとのことでした。私も雰囲気や内容に抵抗がありました。復職のためにすがるところは他にないものでしょうか。

講演の中でリワークの施設の類型のスライドをお見せしましたが、本当にさまざまな形があります。精神科のデイケアは診療報酬の枠内で行っていますが、もともとデイケアは統合失調症の人に社会にどう馴染んでもらうか、そのためのリハビリとして始まったものです。社会に参加するといっても、企業人として戻ってもらうための制度ではなく、社会の中でどのような位置づけで生活していくかを主眼に発展してきた診療報酬体系です。

ですから、現在でも6時間しかなかったり、利用者全員で料理を作ってご飯を食べる料理プログラムがあった方がいいといった規定が残っています。それについては、少し特化していくべきだと考えています。プログラムの内容は、各施設がホームページで公表していますので、参考にしてください。

それから、プログラムの選び方については、患者さんの元の職務内容に近いものを選ぶべきだと思います。当院の場合は、当初から対象を「都心で働くホワイトカラー」と限定していましたし、統合失調症のプログラムを持っていなかったため、うつ病のリワークに照準を合わせています。

本人がやりたくないものは、やらなくていいというプログラムの設定には、あまり賛成できません。なぜなら、会社に戻る前提で考えれば、会社から与えられる仕事で、本人がやりたくないものはやらなくていい会社はないからです。プログラムの中で、やってくださいと言われたものは基本的にはやってみる、参加してみるといったスタンスがいいと思います。その中で患者さんがシステム区分を選んでいく方向で考えてみてはいかがでしょうか。