うつ病Q&A
うつ病Q&A

男性
1. うつ病の寛解期の早期入院治療について、以下、2つの質問があります。
A. 短期で重症しない患者を受け入れるキャパシティがありますか。
B. 同様の患者に対するプログラムを持っている病院はどの程度ありますか。

2. メンタルヘルス入院について、本来の意味としての“医療”でフォローすべき問題なのでしょうか。医療行政の先行きの厳しさを踏まえて、保険診療で全てカバーできるのか、自由診療部分も入っているのかといったことが気になります。

まず、1つ目の質問にお答えします。当院も所属している「日本ストレスケア病棟研究会」という組織では、正規会員のうち、ストレスケア病棟を運営している病院が約17~18施設あるほか、賛助会員の形で増えつつあります。もともと精神科病院は単価が低いため、精神科急性期病棟の治療を行っていたわけです。また、ある程度開放スペースのあるところでリワークしたり、休息のための入院を受け入れている病院は全国にもありますが、数としてはまだまだ少ないのが現状です。但し、精神疾患が国民にとっての重大5疾患に加えられたことからも、今後は統合失調症を対象としない、ストレスケア病棟が増えていくだろうと考えています。

ご質問の中で、「寛解期の早期入院」とありますが、寛解期の入院というのは、ちょっと考えられないと思っています。つまり、うつ病から復職した人が入院を希望するケースは、復職したものの、また仕事が過剰になってきて、このままでは再発するかもしれない。休みたいけれど、家では完全に日常から離れて休むことができないから入院したいというものです。

こうしたケースを当院では1~2週間単位での「休息入院」を受け入れています。以前に入院治療をした患者さんですから状態がわかっていますし、一方の患者さんも当院の病棟やケアについてよく知っています。その段階で休むことで再発を防ぎ、また職場に復帰できるため、休職というよりも、「休養」という形で考えています。

入院したくても、1~2カ月待ちという病院も多いようですが、当院はいつも満床というわけではありませんので、入院しやすい面はあるかと思います。ただ、個室を利用するとなると、少し待っていただくことも多く、今年は個室を増やし、キャパシティを上げていく予定です。

次に、2つ目の質問にお答えします。この問題は、予防医療が保険診療に該当するかどうかに関連しており、難しいところではあります。うつ病は外来だけで治せる場合もあるでしょうが、そのまま置いておいたらまた悪化します。例えば、糖尿病が悪化したとき、外来の治療でも構わないけれど、きちんと教育入院することも医療保険の中で認められているため、そういう意味では、「うつ病の教育入院」があってもいいと考えています。