うつ病Q&A
うつ病Q&A

女性
ストレス症状面談の義務化について、今後の具体的な実施方法の検討スケジュールやガイドライン開示について教えてください。また、当社では職業ストレス簡易調査を人事部主導で実施しています。ストレス反応9項目の点数が「ストレス症状を有する」点数だった場合、どのような行動を起こすべきか教えてください。

私は厚労省労働政策審議会の諮問委員を務めていますが、1つには「自殺予防対策」、それから企業内のうつ病患者の「早期発見」といった意味から、企業健康診断の中にうつ病が見いだせるチェックリストを入れられないかが議論され、2012年から実施される状況になってきました。そして、まさにご質問のように職業性ストレス簡易調査票をベースとしたストレス反応9項目に問題がある人に対しては、労働者に伝えなければならなくなりました。

その後、可能性がある人、いわゆる有所見者の人方が、自ら事業者に申し出ると医療機関で診察を受ける。あるいは産業医との面談で「この人はストレスが過重になっている」と診断されれば、働く時間帯を短くする、場所を変えるといったことを諮問するシステムです。

2011年12月2日に上程されましたが、臨時国会が閉会したため、次の通常国会にあらためて提出されることになるでしょう。また、2012年1月頃から、産業医や健診機関の医師に対する教育が始まることになると思います。

しかし、これは非常に大きな問題があり、1つは有所見があった人が自ら職場に申し出るのかどうか。それから、ストレスが高いからといってうつ病かといわれると、そうとは限らず、これはなかなか難しい問題です。

大手企業ではすでに大半で実際されていることと思いますが、2012年秋頃から全労働者にストレスチェックがなされ、これが義務化されるとなれば、特に中小企業ではそうした人が排除的に扱われるのではないか。もちろん、そうしてはならないことになっていますが、罰則規定がないため、別の理由で排除が起こらないか、私は懸念しています。

厚労省
「労働安全衛生法の一部を改正する法律案要綱」の
労働政策審議会に対する諮問及び同審議会からの答申について

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001slsj.html