うつ病Q&A
うつ病Q&A

特定医療法人 男性
復職時の判断として、業務遂行能力を確認するために、試しの復職→復職不可→再休職となった場合、本人のモチベーション低下が発生します。このような状況を回避するための対策を教えてください。

試しの復職のルールをしっかりと明確化し、本人と周りが理解しておくことが重要です。通常試しの復職は、休業中に行われ、「試し出勤」と言われています。試し出勤で失敗しないためには、その前に“十分に回復していること”が条件です。また、本人と主治医のもと、「模擬出勤」や「通勤訓練」で、本当に試し出勤してもいいレベルなのかを確認する必要があります。用語の解説と、復職のために必要な回復の要素を、下表にしましたので参考にしてください。

試し出勤は、あくまで休業中に行われるため、会社は業務をさせることができません。したがって、本人が仕事と思って来ても、することがないのは当然です。本人にはこういう時期があることをあらかじめ理解させておき、休み中に職場を借り、業務に戻る準備としてメールや資料の整理、 スキルアップの勉強をする期間と割り切らせるようにしてください。職場に来ているのに「仕事もせずに申し訳ないと思わず、自分のことをしていても堂々としていればよい」と、腐らないように周りもフォローしてあげることが大切です。

具体的には、出勤パターンや作業内容を達成可能な目標設定にしたり、期間をどの程度とするのか、先がみえる目標設定にしてあげることで、成功体験が積み重なり、モチベーションの低下が防げます。

復職の用語
模擬出勤
職場復帰前に、通常の勤務時間と同様な時間帯において、短時間または通常の勤務時間で、デイケアなどで模擬的な軽作業やグループミーティングなどを行ったり、図書館などで時間を過ごす。
通勤訓練
職場復帰前に、労働者の自宅から職場の近くまで通常の出勤経路で移動を行い、そのまま、または職場付近で一定時間を過ごした後に帰宅する。
試し出勤
職場復帰前に、職場復帰の判断などを目的として、本来の職場などに試験的に一定期間継続して出勤する。
復職に必要な条件
症状症退 病気の症状がないか、倦怠感がなく集中力の回復。
生活リズム 勤務に必要な起床・活動・睡眠などの生活リズム。
日常生活 元気なときと同じ日常生活が送れているか。楽しく過ごせているか。
就労意欲 余裕があるか・焦りはないか・通勤を意識した外出ができるか。
セルフケア 自分の体調管理のポイントを理解していること(ストレスマネジメントができる)。
症状安定 集中力・興味が持続し、疲労回復能力が充分。少なくとも1ヶ月は安定期を維持。