エネルギーを化学的、物理的に保存し、時間差をつけて利用する概念は、幅広い産業において新たなイノベーションを生み出しつつある。系統電源、分散電源にかかわらずエネルギー利用の効率化に大きく役立っており、特に太陽光発電や風力発電の間欠的なエネルギー利用に実効性を持たせる手段として、さらなる役割の拡大が期待されている。大小様々な電池は、急速に拡大する携帯機器の利用を支え、自動車の燃費向上にも大きく貢献している。今後は、ウエアラブル、インプラントデバイス用に超小型電源の開発も進み、電池はこれらの進化を牽引する重要な技術であり続けることは間違いない。また、フライホイール、蓄熱などエネルギーの利用効率の向上に資する技術は多様に存在し、新興国のエネルギー需要拡大などの環境変化を受けて、大きく成長する可能性がある。電池だけでなく、様々なエネルギー保存に関する技術開発と市場開発の進展に注目し論じていく。


エネルギー貯蔵 目次

はじめに
技術体系の全体像
■ 電池
‒ 概況
‒ 一次電池
‒ 鉛蓄電池
‒ ニッケル・カドミウム及び
ニッケル水素電池
‒ リチウム系電池
‒ ナトリウム系電池
‒ 亜鉛系電池
‒ その他の電池
■ フロー電池
‒ バナジウム・レドックス
‒ 亜鉛臭素
‒ その他のフロー電池
■ 揚水発電
■ 圧縮空気エネルギー貯蔵
■ ウルトラキャパシタ
■ フライホイール
■ 超電導磁石エネルギー貯蔵
■ 水素及び他の化学的エネルギー貯蔵
‒ 電解法
‒ 水素貯蔵
‒ 水素利用
‒ その他の化学的エネルギー貯蔵
■ 蓄熱
‒ 顕熱
‒ 潜熱
‒ 熱化学及び吸着
■ その他の技術
‒ 磁性流体
‒ 強磁性流体
‒ 電気粘性流体
事業化に影響を及ぼす要因
■ 重要な需要要件
‒ 設置型電源としての期待
‒ 運輸・自動車用電源としての期待
‒ 携帯電源としての期待
■ 重要な課題
‒ 設置型電源としての課題
‒ 運輸・自動車用電源としての課題
‒ 携帯電源としての課題
■ 重要な関連技術
‒ 設置型電源の周辺技術
‒ 運輸・自動車用電源の周辺技術
‒ 携帯電源の周辺技術
■ 重要な競合技術
‒ 設置型電源の競合技術
‒ 運輸・自動車用電源の競合技術
‒ 携帯電源の競合技術
■ 重要な資源
‒ 設置型電源開発に必要な資源
‒ 運輸・自動車用電源開発に必要な資源
‒ 携帯電源開発に必要な資源
■ 重要な標準や規制
‒ 設置型電源に関連する標準や規制
‒ 運輸・自動車用電源に関連する標準や
規制
‒ 携帯電源に関連する標準や規制

不確実性の考察と観察すべき領域
■ 最先端電池システムの開発
‒ ドライポリマー電解質
‒ ナノ構造を持った電極の選択肢
‒ 個体電池、プリンテッド電池
■ 充電速度と充電設備の開発
■ コストと商用化技術の開発
■ 需要側の期待値
■ 効率化の進展
‒ 高エネルギー効率建築物
‒ 自動車の燃費
■ 分散エネルギー統合とスマートグリッドの
進展
■ 新しいビジネスモデルの提案
■ 電力と燃料の供給体制
■ 電力マネジメントの進展
■ 原料となる材料の調達可能性
■ 政策動向
‒ 分散蓄電へのインセンティブと規制
‒ 交通安全に関する規制
‒ 自動車に対するインセンティブと規制
■ 研究開発投資
■ 再生可能エネルギーの受容性
■ ウェアラブル、インプラントデバイスの普及
市場の発展可能性
■ クリーンエネルギーへの転換の可能性
■ 電池のブレークスルーの可能性
■ 段階的進展に留まる可能性
製品・サービスの展開
■ 設置型電源システム分野
‒ 概況
‒ 業界構造
‒ 大規模(グリッドスケール)の
エネルギー保存
‒ 分散電源のエネルギー保存
‒ 産業用途及び蓄熱によるエネルギー保存
■ 運輸・自動車分野
‒ パワートレイン周辺事業機会概況
‒ 補助電源概況
‒ 業界構造
‒ 普通乗用車
‒ 大型自動車及び産業用車両
(工機、農機など)
‒ 小型移動具
‒ その他の移動具
■ 携帯機器
‒ 概況
‒ 業界構造
‒ 携帯電子機器
‒ 産業用機器
‒ 携行電源、バックアップエネルギー保存
‒ 超小型電源


エネルギー貯蔵 Energy Storage

■ 著者:Strategic Business Insights
■ 2015年12月11日発行
■ 英語版 
■ A4判、約100ページ
■ 本体価格:300,000円+税
■ 発行:日経BP社

エネルギー貯蔵 Energy Storage

[エネルギー貯蔵 Energy Storage] お申し込みはこちらから

日経BP未来研究所

レポート・ラインナップ

書籍・ムック