この分野では、金属ではなく、有機物として導電性能や半導体性能、電界発光(EL)などの電気的な特徴を示す有機電子材料を取り扱う。有機電子材料の利用拡大により期待されるのは、ディスプレイ、太陽電池、照明デバイス、RFIDタグなどの生産コストの大幅低減であり、その成形性、柔軟性を活かした製品デザインの自由化である。また、一般ごみとしての廃棄が可能な使い捨て電子機器など、既存の電子機器では考えられない、全く新しい概念のアプリケーションが登場するかもしれない。OLEDやキャパシタ、EL光源、静電制御コーティング用材料として既に実用化されており、今後も次世代の太陽電池や光源、テレビやRFIDとしての展開が期待され、同材料に注目している企業は多い。基本性能の向上に加えて、耐久性や信頼性の課題が克服できれば、一気に有機エレクトロニクスの市場が開花する可能性は高い。本分野では、当該技術の開発現状を踏まえ、アプリケーション展開の行方、それに伴う事業機会の可能性などについて分析を行う。


有機エレクトロニクス 目次

はじめに
技術体系の全体像
■ 低分子有機電子材料
‒ OLED材料
‒ 半導体
■ 高分子有機電子材料
■ 発光ポリマー
■ 有機電子材料の性質
‒ 発光
‒ 電荷キャリア移動度
‒ 導電性
‒ 電気活性
‒ エレクトロクロミック特性
■ 有機電子材料利用の工程
‒ 蒸着
‒ 印刷
‒ 急速硬化
‒ インテグレーション
■ 部材への展開
‒ 有機LED
‒ 有機太陽電池
‒ 有機薄膜トランジスタ
‒ キャパシタ
‒ 透明電極
■ コーティング、添加剤、部材
‒ 帯電防止コーティング
(添加剤と熱可塑性樹脂)
‒ 耐食コーティング
‒ プリント基板用材料
事業化に影響を及ぼす外的要因
■ 重要な需要要件
‒ 生活者が求める電子デバイスの
軽薄短小的性質
‒ 製造工程における静電防止材料の利用
■ 重要な課題
‒ 材料の加工工程の向上
‒ 材料性能の向上
■ 重要な関連技術
‒ ナノ材料
‒ 強誘電ポリマー
‒ 電子ペーパーディスプレイ
‒ アモルファスシリコン及び
ポリシリコンTFT
‒ 薄膜成長及び印刷
■ 重要な競合技術
‒ 有機材料以外の新しい電気、電子材料
‒ 有機材料を利用しないディスプレイ、
照明、プレンテッド・エレクトロニクス
■ 重要な資源
■ 重要な標準や規制
‒ 環境規制:WEEE、RoHSなど
‒ 再生エネルギーの利用
‒ 省エネ政策

不確実性の考察と観察すべき領域
■OLEDテレビ開発
■ フレキシブル・ディスプレイ開発
■ RFIDの普及
■ 有機太陽電池の効率向上
■ ナノ材料を利用したシステムの開発
■ 青色ダイオードの寿命向上
■ 電荷キャリア移動度の向上
■ 導電性の向上
■ 加工技術の向上
市場の発展可能性
■ 軽量で革新的な消費者向けデバイスの拡散
■ サプライチェーン・マネジメント改革
■ 高エネルギー効率商品の需要拡大
■ 有機電子材料の広範な用途拡大
製品・サービスの展開
■ キャパシタ
‒ 業界構造
‒ 事業機会
■ エレクトロクロミック性能利用商品
‒ 鏡
‒ 窓
■ ELシート型光源
■ フレキシブル・ディスプレイ
‒ 低解像度エレクトロクロミックディスプレイ
/PLEDディスプレイ
‒ 高解像度電子ペーパーディスプレイ
■OLED照明
‒ OLEDの実用化
‒ 技術的障壁
‒ 標準化
‒ 製品製造コスト
■ メモリー
‒ 書き換え可能有機メモリー
‒ 薄膜強誘電ポリマーメモリー
‒ 不揮発性書き換え不能有機メモリー
(ROM、WORM)
■OLEDディスプレイ
‒ 業界構造
‒ 事業機会
■ 太陽電池セル
‒ 有機太陽電池の展開可能性
‒ 色素増感太陽電池セル
‒ 高分子及び低分子有機太陽電池セル
■ プリント基板製造
‒ 銅スルーホールメッキ
‒ メッキ可能表面処理
■ プリンテッド・エレクトロニクス
‒ 既に実用化された製品
‒ 開発中の製品
■ センサー
■ 静電制御製品
‒ 静電防止コーティング
‒ 静電防止可塑性樹脂
■ 医療用エレクトロニクス製品
■ スマート・テキスタイル


有機エレクトロニクス Organic Electronics

■ 著者:Strategic Business Insights
■ 2015年12月11日発行
■ 英語版 
■ A4判、約100ページ
■ 本体価格:300,000円+税
■ 発行:日経BP社

有機エレクトロニクス Organic Electronics

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